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1672頃 ギターを弾く女 53 x 46,3 cm ケンウッドハウス ロンドン
 
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スーザンハーバート ギターを弾く猫
 
この絵は、1672年頃に制作された作品です。フェルメールの晩年の作品は、高い評価を得るものがなく、この絵もその一つです。ギターを弾く女には、悲しいお話があります。
フェルメールが43歳で亡くなった後、妻カタリーナは、多くの子供をかかえて極貧生活を強いられます。彼女は、パン屋のツケを支払うことが出来ず、泣く泣く夫の遺品である絵画を手渡したのです。その絵画の一つがギターを弾く女だったのです。
 
当時所蔵していたケンウッドハウスから、1674年2月にギターを弾く女は盗難に遭います。
約2ヶ月後、何者かによって墓地に置き去られ、ギターを弾く女は無事に戻ってきます。
 
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1674頃 信仰の萬意 114,3 x 88,9 cm メトロポリタン美術館 ニューヨーク
 
フェルメール最晩年期の作品、信仰の寓意です。この作品もフェルメール特有の意味深い作品です。床で何かに潰されたようになっている蛇、右足を乗せた地球儀、背景に掛る磔刑の絵など。1699年に400フロリンという価格で売却されました。デルフトの眺望の約2倍の価格ですから評価は高かったのでしょう。何気なく描かれた画面右のグラスやキリストの十字架の金属部や服の袖部の金糸など、質感を味わって下さい。
 
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若い女性読書 19,7 X 14,6センチ メトロポリタン美術館 ニューヨーク
 
 
トレ・ビュルガーがフェルメールの作品として認定した絵画は70点以上にのぼります。これらの作品の多くは、その後の研究によって別人の作であることが明らかになり、次々と作品リストから取り除かれていきました。20世紀に入ると、このような動きと逆行するようにフェルメールの贋作が現れてきます。中でも最大のスキャンダルといわれるのがファン・メーヘレンによる一連の贋作事件でした。
 
フェルメール 其の拾壱でした。
 
 
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