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1665頃 水差しを持つ女 45,7 x 40,6 cm メトロポリタン美術館 ニューヨーク
 
左から光が差す室内に立つ女性という、おなじみのテーマです。女性は右手を窓枠にかけ、左手でテーブルの上の水差し(純潔や節制の象徴とされる)の取っ手を持っています。窓の外に水差しの水を捨てようとしているかのように見えます。テーブルの上の宝石箱は虚栄を表すモチーフです。女性は「節制」を捨て、「虚栄」に走るべきかどうかの岐路に立っているのでしょうか。
 
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1666-1668頃 絵画芸術 120×100cm 美術史美術館 ウィーン
 
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スーザン・ハーバート 絵画芸術
 
17世紀オランダ絵画黄金期の巨匠フェルメール中期を代表する大作絵画芸術。フェルメールの作品の中でも特に大きな画面で制作された絵画芸術は、右手に名声を象徴するトランペットを、左手に歴史を象徴する書物を、そして頭に月桂樹の冠を被るというチェーザレ・リーバ著≪イコノロギア≫に記される歴史の女神クリオに扮した女性を画家がアトリエで描く場面という、画家のアトリエを題材にした作品です。本主題の画家のアトリエは当時のネーデルランドではよく描かれた主題ですが、この頃のフェルメールの作品には殆ど見られない、明らかな寓意が込められているのが最大の特徴です。
 
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1666頃 手紙を書く女 1665-66 45×39.9cm  ワシントン・ナショナルギャラリー
 
もうすっかりお馴染みのアーミンの黄色い服を着た女性が描かれています。
よく見えませんが、ヴィオラと頭蓋骨を描いた静物画が画中画として描かれています。これは説明するまでもなく、人生の無常を描いたヴァニタス画です。ただ、ここでどうしてこのような説明的な画中画として描き込んだのかはよく分かりません。フェルメールもだんだんと年をとってきたのでしょうか。この静物画は画家の財産目録にも記載されているそうです。
フェルメール 其の七でした。
 
 
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