太宰治の人間失格を読んだ。
これまで気になっていながら後回しにしてしまっていたが、東京都立博物館のサイトで無料で読める本の一つとして紹介されており、まずは軽い気持ちで眺めてみようとページを開いてみた。
これまで勉強や教養を身につけてこなかった為、読書量も概して多い訳では無いが、社会人になってから、特に5年目ぐらいからは意識的に本を読む様に心掛けている。
近くの図書館で流行のものや新聞等で紹介されているもの、以前から気になっていていつか読もうと思っていたものを中心に借りてくるのだが、太宰治については元々陰気なイメージがあり、後回しにしていた。
意を決して初めて借りたのが一年程前だったか。
あまり深い理由は無いが、紹介文を読んで面白そうだったのでとりあえず津軽を借りてみた。
この中での太宰治は努めて明るく、元々抱いていたイメージとは大きく異なっていたのが印象に残っている。
今回はそれ以来の太宰治となるが、軽い気持ちで眺めたのも束の間、ぐいぐいと引き込まれあっという間に読了してしまった。
そして、読み終わった今も頭の中に残り続けている。
読んでみて思ったのは、自分自身と通ずる部分が多く、これ程までに似た感覚を抱く人と出会うのは初めてであった。
道化で本心を隠しながら自分が無い人生を生きている。
自分もそうだった。学校ではおちゃらけキャラを演じることで面白いキャラ、人気者キャラで通してきたし、社会人になっても同じ様なキャラでここまできている。周囲から見ると不自由なさそうに見える様なのだが、自分自身はずっと生きづらさを感じているのだ。
妙に自分自身を重ねてしまい、貪る様に読んでしまったが、同時に自分の末路も同じ様に堕落していってしまうのではないかとの思いが込み上げ、自分はどうしたら良いのか、誰かに助けを求めたくなった。