遺伝子組み換えとTPP
遺伝子組み換え食品が日本には多く輸入されています。年間1800万トンの遺伝子組換え作物を輸入し、主に食用油や異性化糖などの原料、飼料として消費しています。代表的な穀物メジャーがアメリカのモンサント社です。もともとは除草剤が有名でした。ベトナムの枯葉剤などもです。除草剤は撒いたら枯れるものです。除草剤耐性の種子や、今は遺伝子組み換えで虫が食べれば死ぬような種ができているそうです。それどころか自殺遺伝子を持つ種子(自身の種子を残さない)も、できているそうです。(ちなみにモンサント社と提携しているのが住友化学です。住友化学会長の米倉氏は経団連会長です)日本では遺伝子組み換え農産物を、使った量を重い方から順に並べたときに3位以内であって、すべての原材料の重さに占める割合が5%以上である場合に表示義務があります。遺伝子組み換えでないと表示されているものもありますがこれは義務ではありません。詳細は農林水産省のホームページを見てください。http://www.maff.go.jp/j/fs/f_label/f_processed/gene.html TPPに批准すればどうなるのでしょうか。正直まだわからないというのが正解だと思います。TPPの文書が和訳になっていませんし、詳細は不明と言うことです。アメリカは遺伝子組み換えの表示義務はありません。2012年にカリフォルニア州で州民投票されたそうですが、僅差で表示なしになったようです。日本でも安全審査をしており、問題ないとして輸入されています。しかし、遺伝子組み換えのものを積極的に選ぶ方は少ないのではないでしょうか。価格が安いので選ぶということが大半ではないでしょうか。私は個人が判断できるように表示しておいて欲しいと思います。なぜなら、今のままでも日本の有名なアイスやお菓子、調味料に入っていることに気付けていなかったからです。遺伝子組み換えの農産物の問題では2012年にフランスのセラリーニ教授らが、「除草剤耐性トウモロコシNK603を2年間にわたってラットに与えたところ、乳がんや脳下垂体異常、肝障害などになった」とする論文を学術誌で発表し、一般メディアでも大々的に報じられたことがあります。これは後に、実験結果の信頼性が疑われ、マスメディアの一部が反対派の手玉に取られたと欧米では議論になっていました。割と大きく取り上げられていたのですが、日本では報じられた記憶はありません。このような報道体制ではTPP関連で何か問題が起こっても報じられることはないのではと思います。そして、このように真偽不明の情報でも知っていると知らないでは、判断基準や情報精査能力に大きく違いが出るのではないでしょうか。情報判断能力を身につけなければ、流されやすい国民性としては大いに不安です。郵政民営化や民主党の大勝利のように・・・。そしてこの功罪も語られないという現実。厳しいですね。遺伝子組み換えはサケなどにも広がっています。万が一野生種と混ざっても子供はできないようになっているそうです。環境アセスの評価と知って受け入れられるかどうかは別物です。アメリカでもフランケンフィッシュなどと言われることもある。食糧不足には良いのでしょうが、環境や遺伝子への影響など意見が分かれそうですね。在来種の保護を訴える方もいます。NAFTAでは種子が飛んできて在来種と交配されてしまい、訴訟になりました。もちろんモンサント社が勝ったようです。食の安全・食料自給率も大切な問題、日本だけではなく世界がどのように対処しているのか、またはどのような問題が起きているのか無関心が一番罪深い気がします。どのようなものでも自分の意見を持つことが大切と最近は特に感じます。