コロナ自粛を機にこれまで当然と思われていた仕事や勉強の仕方が大きく変わってきた。

そう、会社や学校に行かずに自宅で仕事や勉強をするテレワークだ。今までのやり方に

比べて、自分の家で、自分のペースで仕事や勉強が出来る、周囲に気を配る必要がない

など、いいことが多い。

ただテレワークは、個人の仕事や勉強ははかどるかも知れないが、会社あるいはプロ

ジェクト全体としての個人の存在と位置付けが、分かりにくくなるのではないか。社会は

あくまでも個人一人だけのものではない。他人との共同、共生で成り立っていることを

忘れてはならないだろう。

私たちはロックダウン中にもオンラインで、他の人と目と耳とでは顔を合わせたかもしれ

ないが、それだけではいけない。時には顔を合わせることが必要だ。コロナが治まらない

うちは難しいかもしれないが、PCの繋がりだけではいけない、会社でも学校でも、共に

会って相手の顔を見て話をするということが、これからとても大切になると思う。

私たちの日常を思い出してみるといい。どこかで人と会ったとき、相手が素敵な服を着て

いたとか、周囲に綺麗でいいい匂いの赤い花が咲いていたとか、素敵な音楽が流れて

いたとか、会話の内容はもちろん全体的に色々なことが印象深く想いだされて来るだろう。

それがテレワークと違い、相手を深く知り、社会で共に生きるということの証なのだ。