「ホテルマンション」は湯河原駅と熱海市の境界にあえう藤木川沿いの熱海側にあった
支配人はS氏、海外のホテルのオープンに何度も支配人ろして参画している
海外で活躍している日本人として雑誌に紹介されている人物だった
私はサービス業にむいているらしく
S氏に認められてベルボーイから2ヶ月でフロントに転属
その年のクリスマスには宴会場のパーティをとりしきったりもした
パーティに来ていた母の知人から
東京でホテルの営業所の営業をしてみないか
と誘われた嗚呼
湯河原での気楽な生活に刺激もなく倦怠気味だったこともあり
東京に戻れるという安易な動機でこの誘いに飛びついた
東京秋葉原の「Aホテル東京事務所」に勤務し、市ヶ谷のアパートが寮で同室者が一人いた
Aホテルは熱海と伊豆稲取にあり私は稲取の営業担当で週末は現地勤務することになった
どうにも私は一所懸命が不得手、この習性は今後も変わることは無かった