明けましておめでとうございます。

 休眠中のブロブですが、皆さんのブログに癒され元気を頂いて大変ありがたく、せめてお元日はブログを更新して、新年のご挨拶を申し上げたいと思っていた矢先の昨日の夕方でした。突然今迄84年間生きてきて初めての凄い地震にみまわれました。軽い揺れの後に激しい揺れが続き、棚はたおれて悲惨な状態になりました。婆ちゃんは石川県の金沢市の近くの田舎町に住んでいて、小学校3年生の時に福井地震を経験しているはずなのですが、屋外にいたので立って居られなくて友達と抱き合って耐えた記憶しかありません。本当に生まれて初めて体験する激震でした。一人身の方々が公民館に避難するなどありましたが、お陰様で親戚も近辺の友人知人にも町の方々にも人的被害はなく有難いことでした。でも能登の方々の極限の惨状に涙がこぼれます。そんな中で取るに足りないことですが、婆ちゃんも50年余の陶芸生活でたった一つだけ、形も色も文様も会心の仕上がりと思っていた最も大切な作品が割れてしまいました。他にもいろいろ割れたのですがこの作品だけは本当に大切だったので、虚脱感に呆然としています。只身近な人達の災禍を背負って行ってくれたのかとも思い立ち直りたいと思います。

 皆様にはご健康に気を付けられて新しい年も益々ご活躍されますよう心よりお祈り申し上げております。

                                                  

  今回の地震で割れた花瓶です。 第55回 日本伝統工芸展に出品しました。

               青釉 華文花器

            径33.0    高32.0

 

                                       またの折に