サグラダファミリア。ガウディ。タパス。パエリア。ワイン。海。


スペインのバルセロナが大好きになった。


街中が建築家 ガウディによるアートに包まれ、海が近くにあり、粋なバルが至る所にある。

人々は親しみやすく、のんびりしている。


素敵な街が人々を導いているわけでも、

素敵な人々が街を導いているわけでもない。


素敵な街と素敵な人々の相乗効果によって、この鮮やかな空気が今ここに解き放たれている。

そんな風に思った。





そんな美しい場所で、仲良くなった人達と話をしていた時のこと。

イギリス人が口を開く。

大好きだった彼女に振られたのだそう。


「女なんて星の数ほどいるよ」


アメリカ人が透かさず励ましていた。

日本でも耳にする台詞だが、どこに行ってもお決まりのセリフのようだ。

だが、イギリス人が上手く切り返す。


「でもさ、太陽はひとつしかないじゃん」


沈黙という名の「間」など、

このアメリカ人には必要なかった。


「バルセロナは最高だ。こんなに最高な場所はひとつしかないと思う。飲もうぜ。乾杯!」


イギリス人はもう笑っていた。

アメリカ人らしいポップな励まし方だと思う。


そうだ、最高だ。

他とは違う。と思えるくらい、

バルセロナは特別だ。


太陽だ。




YS