ここ数日一緒に居ると
やはり、認知症って、脳が萎縮しているんだなあ…って思います。

会話は、
ほぼ同じことの繰り返しで、
いろいろ丁寧に説明しても、
すぐに忘れて何度も何度も聞いてくるので、
いけないなあと思いつつも、
めんどくさくなってぞんざいな返しになってしまいます。

明日私が東京に帰ることを伝えると、
随分長く滞在したかのように思い込んでいる様子。
おそらく、介護休業で昨年度1年間一緒にいたので、それが終わって帰るのだと勘違いしている。
「勘違い」というニュアンスではない。
「思い込み」というかんじ。
4月に帰って、もう何カ月もたっているのに…。
改まってお礼を言ってきたり、
明日からN庵に行くから、用意をしなければ…とソワソワしている。
「行く」のではなく、夜だけ泊まって、昼間はうちに帰ってくるのだけれど、
それをもう何カ月も続けているのだけれど、

「この家がもったいなかね。
    誰かに貸そうか?」

なんて言う。

いやいや、昼間毎日帰ってきてますから😅💦

ど~うも、N庵という施設に入所して、自宅には帰ってこないという感覚がとれないみたい。

毎日帰っていても笑い泣き

夜になるとN庵で
「どうして私はずっとここに居なきゃいけないの?自分の家がすぐそばにあるのに!」
と言ったりするのだそうです。

その都度N庵の職員さんが説明してくださって、
母も単純なので、すぐに納得するのだそうですが…。


今も、明日からの用意をしなければ…と
盛んに「パンツがない」と言って探しています。

おそらくN庵においてあって、
お風呂に入った日に
洗濯物として持って帰って
洗濯して乾いたのを持って行っているのだと思う。

それを説明するんだけど、
すぐに忘れてしまうし、
だいたい、これからN庵にお世話になると思い込んでいるしで、
また同じことを繰り返している。

本人は心配なのだろうけれど、
正直めんどくさくて
同じことを繰り返している姿を見たくなくて
二階に上がってきちゃったショック

ほんの数日居るだけでこうなんだから
ずっと一緒に暮らしていたら、
大変だろうなあ…

ルーチンから外れることが
いろいろな不安を呼ぶんだなあ…と感じます。


今の暮らしの形は
ベストなのかもしれない。


N庵で不安になった時は
職員さんはきっとイライラせずに
根気強く説明してくださっているのでしょう。

だから
母がこんなに安定して過ごしているのだと思います。

そしてまた母も、
兄や私には結構嫌なことを平気で言ってきたりしますが、他人にはそこまで言わない。

 家族にはどうしても甘えが出るのだと思います。

だとしたら、やはり、
母は他人と暮らした方がしっかりすると思う。


最近、思い立ったように
「やっぱり東京に行く」
と電話してくると、
私も
…やはり近くに居たいのかなあ…
…さみしいのかなあ…
と思ってしまいます。

だけど、
実際に東京に呼び寄せても、
私は昼間働いていて家にいないし
東京で、新しいデイサービスに通っても
新しい人たちに慣れるのも大変だし
家も違うし洗濯機も違う。
お風呂もトイレも
街並みも違う。
近所の人は知らない人ばかり。

そんな状況で、母が幸せに過ごせるとは思えない。


今は、遠く離れてはいるけれど、
2〜3カ月に一回は帰ってこれるし、
その間体調が悪くなっても、
2週間に1回、往診してくださるクリニックにお願いしています。そこで薬の管理もやってもらっている。
母の大好きな家には毎日帰れるし、
台風みたいな時はN庵で過ごさせてもらえる。
ごはんは3食出てくるし、
職員さんとはもう慣れています。
たまに近所の人に会えば
みんな知っている人で
何かと声をかけてくれる。
ちょっとあるけばセブンイレブンとドラッグストアと本屋があるし
東京の我が家より便利😅❣️

時々、冷たいとかひとりぼっちにさせられて…とか言われてしまうけれど、


よくよく考えてみると
恵まれてない❓

ベストな形だと、思うよニコ