父はだんだんと回復してきましたが、だからといってすぐに退院というわけにはいきませんでした。危ないところだったのですから仕方ありません。
私は8月末の仕事が気になって仕方ありません。
母に一人暮らしは無理です。父が退院しないことには私は東京に戻れません。

今思い出しても、なんだかハラハラしてしまいます。いよいよ帰れなかったらどうしようと思っていたんだっけ…?

思い出しました。
同僚の中でも信頼できる人にお願いしようと思っていたんだった。
その方は小学生のお子さんがいて、今抱えている仕事だけでも大変なのに、私の仕事まで引き受けたら、きっとすごくすごく大変になるだろうな…
だけど、その方は私よりも仕事ができる人です。すごく大変だけど、彼女ならきっと頼めばやってくれるし、うまくこなせると思う。確か、そう思っていました。いよいよになったらお願いしよう。

でもその「いよいよ」のタイミングはいつだと思っていたんだっけなあ…
頼むなら早めの方が相手にとってもいいはず。だけど、あまり早過ぎても…
彼女には、話だけでもしておいたんだったっけ…?

あまり思い出せません。




結局、ギリギリのタイミングで父の退院が決まりました。