太郎 「俺らは先ずコンパ・ナンパの前にしやなアカン下準備がある!それがこの作戦の第一の目的でもあるんや!そやからそれが終わるまではコンパにナンパは一切禁止!!」
四郎 「いや、禁止って隊長がコンパしたいゆうたんですやん・・・。」
太郎 「俺は『えぇなぁ〜。』とはゆうたけどコンパしたいとは一言もゆうてないぞ!」
四郎 「けどコンパしやんかったら確実に女の子と出会うチャンス減りますやん・・・。」
太郎 「アホッ!先ずコンパ組めんっちゅうとんねん!それにコンパ出来たとしてもただ出会うだけで今の俺らは女の子に見向きもされへんっ!そんだらそこでその子との未来は終わりや!出逢った瞬間サヨウナラやっ!女は第一印象を大事にしよるからなぁ。」
四郎 「ほうほう。」
太郎 「まぁ見た目で判断されるっちゅう事や。いくら笑かしたっても所詮はおもしろい人どまりや。ほんだらその無駄なコンパ組んでる間にイケメンになる努力をした方が断然に効率的やと思わんかっ?!そういった意味でのコンパ禁止令なんや。」
四郎 「初めてまともな事ゆった・・・。いやっ、確かにその通りですわ!隊長、やっぱりちゃんと考えてはったんですね!!」
太郎 「当たり前田のクラッカー。」
太郎、踏ん反り返りタバコを口に。
四郎へ火を点けろと目配せ。
四郎、慌ててタバコに火を点ける。
と、三郎が入ってくる。
三郎 「やったぞ〜っ!!俺はやったぞ〜っっ!!」
太郎 「ハァ、うるさいのが帰ってきたわ・・・。なんや?何をやったんや?」
四郎 「まさか、万引き?!」
三郎 「そうそう、モーニング娘の加護ちゃんのカードをそうっとポケットに・・・って何でこんなおもんないノリツッコミせなアカンねん!!ちゃうがなちゃうがな!!ワシがやったゆうたらアレしかないがな!!」
太郎 「ピンポーン!(ちゃぶ台を叩く)」
三郎 「はい!太郎くん!」
太郎 「オナニー。」
三郎 「アホッ!!なんでそんな内々な事を大声でワシは触れ回らなアカンねんっ!ちゃうがな!モテる為の手段を手に入れたから、やったぁとゆうとるんやがなっ!」
四郎 「なんですと〜っ!!」
四郎、三郎に飛びつく。
四郎 「何!!何!!どないしたらモテるん?!三郎さん!教えてぇな!アッ!アレか!ライスチャームかっ!!ちゃっと!三郎さん!僕にも教えてぇなっ!なぁ!三郎さんて!!」
太郎 「おいおい、四郎。そないにガーガーゆわんと・・・。」
四郎 「やかましいっ!三郎さん!早よ教えてぇな!!」
三郎 「分かった!分かったからちょっと離さんかいっ!」
三郎、四郎を引き離す。
三郎 「ほんまに、目の色変えてからに・・・。これくらい女に一遍でいいからしがみつかれたいわ、ホンマ・・・。」
四郎 「三郎さんっ!!」
三郎 「分かってるて!ほんまに。ワシかてこの情報手に入れるのにどんだけ苦労したと思とんねん。それをな、この作戦のメンバーやからってな、みすみすライバル増やすん分かってて教えたんねんから。そんな三郎さんの寛大な優しさに感謝してやな、朝夕ワシに手ぇ合わせて拝んでもおかしくない位やのに、四郎ときたら・・・。」
四郎 「さっさと教えんかいっ!!」
太郎 「おぉ、俺も早よ知りたいわ。三郎さん、説明してぇな。」
三郎 「隊長もせっかちやのぉ。君らそんなんやから女の子のモテないんだよ。」
二人 「お前もじゃ!!」
三郎 「フフフ・・・。ハハハハハ〜っ!!それはつい先程までのことでありんす!なんせ今のワシにはコレがあるからの〜。」
と、三郎ポケットから腕輪を出す。
四郎 「出たっ!!それが秘密兵器ですかっ?!」
三郎 「そうや!コレや!!」
太郎 「なんやのん?それ?」
三郎 「これこそが究極の恋愛兵器!その名も愛の腕輪!!」
四郎 「愛の腕輪?」
太郎 「うわぁ〜。むっちゃウサン臭い・・・。」
三郎 「何をゆう!この腕輪の出所はなぁ、なんとあの有名な、サイババやっ!!」
四郎 「やっぱりパクったんやん・・・。」
三郎 「アホッ!それはネコババや!ワシがゆうとんのはサイババ!!あのインド辺りで奇跡の人とゆわれたサイババや!!」
太郎 「サイババて、あの昔の鶴瓶みたいな髪型の人でしょ?」
三郎 「そやっ!!」
四郎 「なんやよう分からんけど、そのサイババて人すごいんですか?」
太郎 「まぁ鶴瓶よりはすごいかな?・・・あっ、微妙。」
三郎 「すごいに決まっとるやんけ!あのお方が手をかざすだけで病人が健康体になんねんぞっ!しかもやっ!そんな奇跡のお人がパワーを込めた究極の腕輪こそがこの愛の腕輪なんや!!」
四郎 「うぉぉぉぉぉ!!すげぇ!!」
太郎 「ちょっと、四郎?!お前信じてんの?こんなウサン臭い話。てゆうか三郎さんその愛の腕輪やらゆうのんどこで手に入れはりましたん?」
三郎 「(自信満々に)露店!!」
太郎 「騙されとんねんっ!!」