こんばんは。yumiko@ASD診断済みです。
久しぶりに大人の発達障害関係の本を引っ張り出してみました。
診断当初はかなり買い込みましたが、自分にしっくりくるものだけ
残したので、今は3冊だけになりました。
それを見ながら、アスペルガーと診断された当時のことを思い出しました。
治療していたうつが悪化して2度目の休職に入る前。
仕事の関係で同い年の女性と出会いました。その人と話すたび
「この人なんか私に似てるなあ」と強く思ってました。
外見だけでなく、人と関わることが不得手でいつも苦しんでて
時には号泣していたときもありました。その姿が自分に重なりました。
その人がアスペルガーと診断されたのです。
そのすぐ後に私は休職。
私は、もしかしたら私も同じ障害なのかもと思い始めました。
実を言うと、実家から車で15分ほどの所に発達障害を専門に診てくれる
ドクターがいたのです。ここを受診してみたいと思ったのですが、最大のネックは
両親とくに母親でした。生真面目でどちらかと言えば世間体や他人の目を
気にするタイプの母。娘に障害があるかもなんて知ったら、どう思うだろう
病院なんてとんでもないって言いそうだなあって思い、悩みました。
思い切って母に電話し、休職中であること・発達に関する検査などを受けたいこと
そのため1度そっちに帰って病院を受診したいことなど全部伝えました。
・・・意外な返事がきました。「お母さんもね、あなたがそういう障害なんじゃないかって
気になってたの」 これには本当に驚きました。
ちょうど大人の発達障害がテレビや新聞で話題になっていた頃で、それらを見た母は
あまりにも娘の私にあてはまりすぎると思っていたとのこと。
偶然は重なるものでして、実はうちの両親の昔からの知人に
障害者支援施設の管理者をしていた方がいたのです。
母はその方にも相談していたとあとで教えてくれました。
「自分の育て方が悪かったのでは?」と悩む母に、その方は
「それは絶対にありません。育て方のせいではないし、ご本人の
せいでもないです」と言ってくれたそうです。
これで私の意志は固まりました。
夫にも相談の上、病院に電話予約し、診断を受けるため実家に帰りました。
7年近く前の話です。
発達障害について母が知っていた。これは本当に私にとって幸運でした。
完全な知識ではないけど概要を知っている。そのことが、ある意味
偏見を取り除いてくれたからです。正しい理解って大事なんだなあと
この日記を書きながら改めて実感しました。