交番を訪れた女性に暴力をふるったとして逮捕され、特別公務員暴行陵虐罪で起訴された代々木署地域課警部補の吉田雅積被告(56)について、警視庁は23日、同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。

 人事1課によると、吉田被告は6月19日午後、同署代々木上原駅前交番で勤務中、20代の女性に対し約8分間にわたって暴行を加えるなどし、首などに約1週間のけがを負わせた。「頭に血が上ってしまった」と話しているという。

 交番で女性に暴行したとして、警視庁は23日、特別公務員暴行陵虐罪で起訴された代々木署地域課の警部補吉田雅積被告(56)を懲戒免職処分にした。警視庁によると、「頭に血が上ってしまった」と説明している。

 吉田被告は6月19日午後、東京都渋谷区の代々木上原駅前交番で、20代女性の腕をひねったり、床に押さえつけたりした。女性は無関係の施設に立ち入ったとして施設関係者と一緒に交番を訪れ、親族の迎えを待っていた。

 施設関係者が帰った後、女性に椅子に座るよう伝えたが応じなかったため暴行。さらに「いいかげんにしろ」などと繰り返し怒鳴ったという。別の警察官が交番に戻り、2人を引き離した。

 警視庁は23日、交番で女性に暴行を加えたとして、代々木署地域課警部補の男(56)(特別公務員暴行陵虐罪で起訴)を懲戒免職とした。

 発表によると、男は6月19日、勤務先の代々木上原駅前交番(渋谷区)で、20歳代の女性を大声でどなり、床に押さえつけるなどの暴行を加えたとされる。女性は近くの施設に無断で立ち入ったとして、施設の関係者に連れられ、交番を訪れていた。

 男は女性が椅子に座らないことに立腹したとみられ、「頭に血が上った」などと容疑を認めている。