岐阜県教育委員会は25日、当時担任だったクラスの児童2人の下着に手を入れたとして、各務原市の小学校に勤務する男性教諭(60)を懲戒免職処分にしたと発表した。24日付。

 県教委によると、教諭は2022年12月ごろと24年2月1日ごろ、いずれも校内で児童2人に対し、下着の中に手を入れて尻などを触った。県教委が7月10日に行った聞き取りで、教諭は「(児童を)くすぐっているときに胸に手が当たっていやらしい気持ちになった」と話したという。

 児童2人が3月4日に学校の事務職員に被害を申し出て発覚。当初、各務原市教委の聞き取りに教諭はわいせつ目的を否定し、行為も否認していたという。教諭は4月1日に県警に不同意わいせつ容疑で逮捕され、同22日に起訴された。7月5日に岐阜地裁で開かれた初公判で起訴内容をおおむね認めたため、県教委が聞き取りを行った。教諭は「本当に申し訳ない」と言って辞職を申し出たが受理しなかった。

 県教委は被害児童の特定を防ぐため、教諭の氏名や学校名を公表していない。