同僚の女性社員の飲み物に自らの体液を入れたなどとして、岡山県警が20代男性を書類送検した事件で、住宅メーカー東栄住宅(東京都西東京市)と、派遣元の人材派遣会社アデコ(本社東京都千代田区)は16日、までに、公式サイトに謝罪と説明の文書を掲載した。

 男性は昨年以降、東栄住宅岡山営業所内で同僚女性のコップや蜂蜜の容器に体液を入れたり、女子トイレに侵入した様子がSNSで拡散されていた。

 東栄住宅は「当社と致しましては引き続き被害者のケアを最優先に対応していくとともに、より一層、お客様に安心・安全な住宅を提供すべく、日々邁進してまいります」。アデコは「弊社では、事案の発生を受け、当該派遣社員との雇用契約を解除するとともに、警察の捜査に協力して参りました。一日も早い事件の解決へ向け、引き続き捜査への協力を行って参ります。当該の元派遣社員に対しましては、今後の事案の進展を踏まえ、然るべき対応をいたします」などと表明した。

 東栄住宅は2月、投稿が男性によるものと認めて謝罪し、派遣契約を解除したとホームページで発表していた。

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 ▽東栄住宅の発表文

 2024年2月9日SNS上で当社営業所内における性被害に関する投稿がなされた件について、本日、当該行為を行ったとする元派遣社員が5月10日付けで岡山県警により書類送検されたとの報道に接しました。

 被害者の方に改めて深くお詫び申し上げるとともに、お客様、地域の皆様、当社に関係する全ての皆さまに対しても、多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたこと、改めて深くお詫び申し上げます。

 当社と致しましては引き続き被害者のケアを最優先に対応していくとともに、より一層、お客様に安心・安全な住宅を提供すべく、日々邁進してまいります。

 当社としては、引き続き捜査に全面的に協力してまいります。なお、上記以外のコメントは控えさせていただきますこと、ご了承いただきますようお願い申し上げます。

 皆様のご理解・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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 ▽アデコの発表文

 本日、株式会社東栄住宅から発表された以下の件は、同社の事業所に就業していた弊社の派遣社員が関与していた事案であり、誠に遺憾です。被害に遭われた方々をはじめ、本件に関わったすべての皆様へ、深くお詫び申し上げます。

 弊社では、事案の発生を受け、当該派遣社員との雇用契約を解除するとともに、警察の捜査に協力して参りました。一日も早い事件の解決へ向け、引き続き捜査への協力を行って参ります。当該の元派遣社員に対しましては、今後の事案の進展を踏まえ、然るべき対応をいたします。

 弊社では、法令を遵守するとともに、倫理に基づき行動することを最優先事項と位置付けており、いかなる不正行為も許容しない方針を全社のポリシーとして掲げています。

 弊社では、今後、従業員に対するコンプライアンスおよび倫理に関する研修をこれまで以上に強化し、教育を徹底することで、再発の防止に努めて参ります。