男女死亡、マンションで発見…母と息子が暮らす部屋 「連絡が取れない」と近隣住民が通報、駆け付けた警官が遺体を見つける 先に息子が息を引き取り、母が死亡したか…死因は特定できず


 28日午前10時半ごろ、埼玉県所沢市小手指台のマンション近くの住民女性から「マンション2階の住民と連絡が取れない」と110番があった。所沢署員が現場に駆け付けたところ、同室内で80代とみられる女性と60代とみられる男性が死亡していた。室内に争ったり、物色された形跡はなく、2人に目立った外傷や着衣の乱れはなかった。

 同署によると、司法解剖の結果、いずれの遺体も外部からの損傷は確認できず、腐敗が激しく死因は特定できなかった。同室は88歳の女性と65歳の息子の2人が暮らしており、同署は死亡していた男女は居住者の親子とみて身元の確認を急ぐとともに、事件と病死の両面で捜査している。

 女性は玄関付近、男性は居室でそれぞれ倒れていた。同署員が駆け付けた際、同室の玄関ドアは施錠されていた。現場や遺体の状況などから、同署は母親を介護していた息子が病死後、母親が死亡した可能性もあるとみて調べている。