東京労災病院をめぐる“贈収賄” 逮捕した男が担当後に商品使用率が急増

　東京労災病院をめぐる贈収賄事件で逮捕された医療機器メーカーの男が担当になってから、商品の使用率が急増したことが分かりました。

　東京労災病院の整形外科副部長・浅沼雄太容疑者（41）は2022年、手術でHOYAテクノサージカル社製のインプラントを使う便宜を図った見返りに、約50万円を受け取った疑いが持たれています。

　その後の捜査関係者への取材で、メーカー側の加藤高彰容疑者（39）が病院の担当になった2018年以降、使用頻度が急増したことが新たにわかりました。インプラントの使用本数に応じて現金に換算されるポイントが浅沼容疑者に付与され、飲食代などに使われていたということです。

　警視庁は、癒着が始まった経緯などを調べています。