金沢中署は27日、金沢市内の自宅で暴れる30代男性を保護するため署員が取り押さえた際、男性が意識を失い、その後死亡する事案があったと発表した。

 署によると、26日午後4時半ごろ、男性の家族から相談を受けた署員2人が、男性方を訪問すると、男性が暴れ始め、署員に襲い掛かった。応援で駆け付けた署員を含む計6人で男性に手錠を掛け、うつぶせにし、手足を押さえるなどしたところ、男性の意識がなくなった。

 署員は同5時ごろに119番通報し、男性は救急車で搬送されたが、同5時50分に搬送先の病院で死亡が確認された。署は遺体を解剖して死因を調べる。

 金沢中署は家族からの相談内容や男性が暴れた理由、持病の有無などを明らかにしていない。「署員の対応が適切だったか捜査している」としている。