名古屋市中区のマンションで昨年11月、住人の男性の遺体が見つかった事件で、愛知県警は27日、住所不定、無職内田明日香被告(30)(死体遺棄罪で公判中)を強盗殺人容疑で再逮捕した。内田被告は奪った貴金属などを換金して得た約5000万円をホストクラブにつぎ込んだとみられ、県警が経緯を調べている。

 発表によると、内田被告は昨年9月29日、古物商、阿部光一さん(当時42歳)の自宅で阿部さんの首を両手で絞めて殺害し、阿部さんが経営する店や自宅から現金約80万円と、腕時計や指輪、高級ブランドのバッグなど約1300点(計約7400万円相当)を奪った疑い。調べに対し、「認められません」と容疑を否認しているという。

 内田被告は昨年12月、阿部さんの遺体を遺棄したとして死体遺棄罪で起訴され、その後、元ホストクラブ従業員の被告(23)も同罪で起訴された。

 捜査関係者によると、内田被告は阿部さんの店で働いていたことがある。奪った貴金属などを他店で換金し、ホストクラブで被告を指名して飲食代として計約5000万円を支払ったとみられる