大阪府内で知人の女子高校生を車で連れ去り、その後適切な救護処置を行なわず死亡させたとして逮捕されていた58歳の男性について、大阪地検は18日、不起訴処分にしました。処分の理由や認否については明らかにしていません。

 会社役員の男性は、去年11月、大阪・ミナミから茨木市内の自宅に女子高校生を連れ去ったとして、12月7日未成年者略取の疑いで逮捕され、その後、女子高校生を薬物の影響でフラフラの状態だったのに病院に連れていくなどの対応をせず死亡させたとして、保護責任者遺棄致死の疑いで再逮捕されていました。

 女子高校生は連れ去られた翌朝、男性の部屋で死亡しているのが見つかり、司法解剖の結果、体内からは致死量を超える咳止め薬の成分が検出され、死因は急性薬物中毒でした。

 男性は警察の調べに対し「女子高校生とは約4か月前に出会い系サイトで知り合い、これまで何度か自宅に来たことがある。当日カラオケに迎えに行った時にはフラフラの状態だった。部屋の中に空になった咳止め薬の包みがあったのでオーバードーズ(=薬の過剰摂取)を行ったことは知っていた」と話していました。