「マエストロ:その音楽と愛と」
監督:制作:共同脚本:主演
ブラッドリー・クーパー
昨年12月の劇場上映終了後に、 NETFLIXに上がりましたので、満を持して鑑賞。
『ウエスト・サイド物語』の音楽を手掛けるなど世界的に知られた指揮者・作曲家のレナード・バーンスタインと、女優・ピアニストとして活躍した妻のフェリシア・モンテアレグレ・コーン・バーンスタインが共に歩んだ生涯を振り返る、大胆で情熱的な“愛の巨編”。
・・・とあります。
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ん?
大胆で情熱的な“愛の巨編”
ふむ~。
まさかこのような仕上がりだったとはガックリ😖⤵️
アメリカ初の世界的指揮者となったバーンスタイン。弾き振りもするなど、幅広いジャンルに、天才的センスを持ち合わせた「彼ならではの才能」を発揮。本人も言っているように彼は「音楽家」。私はファンです。彼がホモセクシャル(知る人多し)であったことも知っています。
オープニングシーン
妻亡きあとのバーンスタイン
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そして画面はモノクロ(若い頃)に変わる。
カーネギーホールでのニューヨークフィルの演奏会で、世界的大指揮者ブルーノ・ワルターが体調不良でキャンセルとなり、急遽代役として、当日の朝にバーンスタインに連絡が入る。ほぼぶっつけ本番で・・・果たして、彼の指揮は大成功を収め、世界にラジオ配信していたこともあり、一躍話題の人になるという、まさにアメリカ人初の指揮者として、バーンスタインが世に出るチャンスを得た瞬間です。なのに、演奏シ-ンが映らないのが残念ですが💢、それでも、このスタートシーンがあるなら宜しいなどと、偉そうに観始めました。
期待したのですがね~・・・
が、
本作で描かれる程度の「紆余曲折を経た夫婦物語」では、感動の愛の巨編というレベルには到達していません。レニー夫婦の「感動の愛の軌跡」と言われても、作品としてインパクトは弱いです。辛口~
一般夫婦でも、山あり谷ありなど大いにありますし、壮絶な苦しみの末、離婚した友人もいますよ。。。
そんなレニー夫婦、
妻は、夫のホモセクシャルぶりに嫌悪感を抱き、どうしても納得出来ず、娘には絶対に明かすなと夫に言い、自由人である夫は、やましいと思うわけもなく、理解して欲しいと思っている。
自由奔放で、人が好きで、人たらしの夫は、決して女性が嫌いなわけでもなく、だけれども、男性の方が好き。 ちなみに、子供は3人いるのですからね。
一度夫と距離を置いた妻は、(中略)再び夫と暮らすことを選択したが、癌になり、夫に看取られて亡くなる。
これだけを、グダグダ2時間もかけて、、、。
色々切り貼りして差し込まれた無駄の多い、実にお粗末な脚本です。なので、音楽シーンもしらけてしまいました。
具体的に少しだけ、
パーティ好きのレニーが自宅でパーティを開き(男性はホモセクシャルばかり)、レニーは、初対面で一瞬で気に入った若い男性と、廊下でキスをしている所を、フェリシアに見られてしまうとか、
また、ある時には、男たちとパーティーを楽しむ中、白い粉?を鼻で吸う場面まであり。どう思います?これ。
この辺にしておきます。
ブラッドリーさん、何がしたかったのでしょうか、、、
たとえ事実だったとしても、実に品がなく、安っぽい映画。
「そこじゃないでしょ!」と。
なるほど「音楽家バーンスタインの半世を描く感動作品」には、敢えてしないというコンセプトらしく、彼が同性愛者であることが、物語の主軸になっているようなものです。何故かと言えば、この夫婦間では、唯一それがネックになっていただけですから。
制作に、マーティン・スコセッシ、スティーヴン・スピルバーグも名を連ねているんですけれどね~。何だか変ですよね?
ラスト
ディスコbar(?)で、酔いながらも、手を広げて天を仰いだレニーの姿に、「恍惚と、魂の解放」を見ました。
*12月に映画館で観たという知人が(略しますが→「これは酷いな! LGBTを意識してのことなのか!? 天才バーンスタインへのリスペクトが感じられない! こんなのなら、何もバーンスタインじゃなくていいじゃないか!」と述べてらして、私も激しく同意。
だらだら書きました。お読みくださった方、有難う。
気を取り直して
私のお気に入りのこれを
お見せしますね
(30号だから結構大きいです)
おわります