「ジェーン・エア Jane Eyre」1943年 ★4
監督:ロバート・スティーヴンソン(1964年メリーポピンズの監督ね)
著作権が切れた古い作品が500円で売られ始めた頃(何十年前か)に
買ったうちの1つ (水野晴郎、懐かしいね))
Jane Eyre:ジョン・フォンテーン
Edward Rochestaer:オーソン・ウェルズ
Adele Varans:マーガレット・オブライエン
イギリスの不朽の名作 = これは愛の物語
原作者シャーロット・ブロンテ(ご存知『嵐が丘』の作家エミリー・ブロンテの姉)は、
「恵まれない境遇の中、幾多の困難を乗り越えた孤児ジェーンが成長し、自立。
紆余曲折の後、ラストには愛する人のもとへ、という強い女性像」を描ききった。
原作は1847年刊行ですから、日本なんてまだ江戸時代👘
イギリスは勿論、当時の世界風潮に鑑みても、この女性像はさぞ世間を驚かせ、
それだけに話題になり、本作も原作者も、広く知られたということです。
聡明で強い女性は、「芯の強さ」という美しさを持ち合わせていることが多いわね。
そして、実は情熱的で男を深く愛することも知っているジェーンは、なかなか素敵だ。
シャーロット・ブロンテは、女性の自立など不可能な時代に、
女も信念を持って、生きるべき! 結局は、それが己の幸せに通じる。。。。
自分で幸せを掴み取るということ!(決してお金ではない)を、力強く描いた。
学生の頃、英文学の授業で「一部分」が取り上げられ、読んだ想い出あり・・
その後、原作を読んだ大好きな作品 *ペーパーバックです👇
長編で字も小さく400頁、我ながらよく読んだわねッ! 今では考えられないわ
ちなみに Chapter 38 まであります
よく知られたSTORYなので、あらすじは割愛します
私がイメージしていたジェーンは、
ほぼ、このジョーンフォンテーンの醸し出す雰囲気でした。が、器量は
よくないという設定なので、ジョ-ンフォンテ-ンは少し美人過ぎかもね。
ロチェスター卿のオーソン・ウェルズは、私の持つイメージとは、違ったわ。
オーソンウェルズのように目がぎょろぎょろでなく、も少し細身が良いな~
と🙇思うものの、原作ではロチェスターの目は「大きくて黒く輝く瞳」と
書いてあるので、オーソン・ウェルズは、その通りのお目々でして・・・。
(ここだけの話ですがオーソンウェルズは、演技はあんまり・・と思う)
ロチェスター卿とジェーンはお互いに惹かれ合うのですが
二人が見詰め合うショットは、後に鑑賞した「1996年 ジェ-ンエア」の
‘ウィリアム・ハート’の方が良いでしたわ。目で心を語れるって・・・
(今年の3月に亡くなってしまった⛪ウィリアム・ハートの出演作を色々、
思い出しているところです・・・・・ ここ、2022年5月14日 記
さてさて メモメモ
★初めて観た時、ジェーン役の女優さんのことを、「風と共に去りぬ」の
メラニー役オリヴィア・デハヴィランドだとばかり思っていたら名前が違うの
・・・何と姉妹だったのでした! そっくり~。
★ジェーンの少女時代を演じた子役も上手いです。
孤児になったジェーンが引き取られた伯母の家では、
愛を受けることなく育ち、寄宿学校に押し込まれることになる。
幼いながらもプライドを持ち、生きる力の強さがみえるジェーンを好演
★ジェーンが孤児院で友だちになる優しい女の子が、な、な、なんと
エリザベス・テイラー(←1932年生まれ)なのです。
まだクレジットには出ていないのですが、一目でそれと判り、驚き!
あの顔なんです! 大人のように整った美しさに度肝を抜かれた。
左が子供の頃のジェーン役 右が友達役のリズ
★シャ-リ-テンプルと並び40年代の名子役と称されたマ-ガレットオブライエン
のなんと可愛らしいこと。まるでお人形ちゃん。(映りが悪いけど 🙇)
アメリカの子役のことは、幼い頃に母がよく話をしてくれましたっけ・・・。
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何度も映画化されるジェーン・エアですが、
「1996年版」と「2011年版」を劇場で観ました。
私はこの古い1943年版が一番良いな~。
2011年版は、見せ方を変えてみようという試みか、すでに成人のジェーンが
行き倒れになったところから始まり、回想シーンで過去を紐解いていくのですが、
これがちょっと解りにくく、鑑賞者にストレスがかかった。脚本の失敗だったかな。
ジェーンとロチェスターが、徐々に惹かれ合っていく部分が、まるで弱い。
愛の物語ですから、これ大事! 「あ~、好きになったんだな~」と察したいもの。
ジェーンは、心に愛を秘めた情熱的な女性なのに、ミワワシコウスカ演じる、
ひたすら暗いだけのジェーンからは、それが滲みでていないのは残念至極。
私の映画備忘録【2005年】より
写真、その他追記 2022年5月16日
黄金週間に、DVDの棚を整理したりしたので、久しぶりに観てみた・・・・
おわり