(スミマセン、一部訂正しました)
先週四月大歌舞伎の第一部「天一坊大岡政談」 行ってきた。
(第一部/11時から13時半くらいまで・・終演後、お腹空いたけど)
通し狂言は、たっぷり観られて好きだな。
序幕~(幕間10分)~二幕目~(幕間30分)~三幕目・四幕目・大詰
幕末の初代講談師神田伯山が、大評判を得た人気講談「徳川天一坊」を元に、河竹黙阿弥が書き下ろした本作は、「天一坊事件という天下を揺るがした実際にあった大事件をモデルにした芝居です。私は講談で「天一坊」を聴いたことがありますが、受け継がれてきただけに、その語りに引き込まれ、圧倒されたのを覚えています。
*歌舞伎では以前、団菊祭で観て以来ですので、久しぶり過ぎる~
さて物語
優しい坊主法澤(猿之助)は、老婆お三から「吉宗には婚外子がいたが、生まれてすぐに死んだ。それは私の孫。吉宗の子である証拠の品(短刀)もある。この秘密を知る者はいない」と訊かされ、その品を見せられた法澤は、すわ、悪だくみが過る。
お三を殺し、証拠品を奪い、自分を知る者も殺し ・・・・中略・・・・
天一坊と名を変え、「私は八代将軍吉宗の落胤(私生児)である」と成りすまし、江戸に乗り込みます。それを天下の名奉行大岡越前守(猿之助)が命を賭けて、正体を暴くまでの話です。
嘘と知りながら天一坊の悪だくみに加担するのは、愛之助扮する山之内伊賀亮です。
同年代の中堅三人が、初役ということで、新鮮でした。見ておいて良かったわ。
(愛之助=50になったとこ。松緑=47になったとこ。猿之助=47になるとこ)
法澤が天一坊になり、ぎんぎらぎんの👘での変身と、成り上がり風情も見せどころか。
松緑の台詞も、近年聴きやすくなりましたよね~(**v 大岡様、もうちょっと深い声でも良かったか~、と個人的には思いました。
この舞台、大岡越前守と伊賀亮の台詞の応酬場面も(網代問答、有名)見もの。
特に伊賀亮の長台詞ね。場内、固唾を呑んで聴き入る場面である。
愛之助はこの長台詞を見事にこなし~、流石にプロ!!!!噛みません 当たり前か
でも、まだこなれていないと思え、オバサンは「頑張れ!!」と思いながら聴いていた👂。
・・・・歳を取ると、上から目線、いや、母親のような気持になっちゃうのよね~。
越前守と妻(門之助)と息子(左近)、三人で自害するための「死装束姿で居並ぶ三人」が、幕が開き板付きで現れ、ピりッと引き締まった美しい舞台が印象的だった。切腹覚悟の3人なのですから。
越前守の元に、「天一坊の悪事を暴くための証拠」が届かないため、今か今かと待つも
タイムリミットが・・・。あわや切腹というところで、家来の池田大助が、悪事の証拠を持って駆けつけ戻り、観客は胸を撫でおろすわけです。
*この、越前守の息子役は、松緑の息子・左近であることも、感慨深いものがありました。左近を名乗る前の藤間大河ちゃん(こう呼びたい感じだった)での初お目見得の時を思い出す~可愛かったの~ 良い青年になりましたね~
*巳之助(悔しくも2015年に亡くなった十代目坂東三津五郎の息子)がとても良いですね 出番は少ないが、巧くて存在感がある。台詞も声も、よろしい!!
彼はどんどん良くなっているわね~。
さて、全体としては、辛口ながら、もちょっと重みと迫力が欲しいな~と思いました。
開幕からまだ数日でしたので、今後日を重ねて、さらに緊迫感たっぷりの舞台になることに期待大!というところです。・・・・・観客の温まりが悪いのも残念でしたけれど😢
木挽町広場の季節飾り
おわり
2日前に書き終えたのですが、禁止タグとかで、何度も投稿不可でアップされずでした。
ネットからポスターを借りて貼り付けたのが悪かったか・・・それは販売ポスターだったようなので、それを外し(あとは、私がスマホで撮った写真だけですから) さあ、
「投稿」をクリックしてみます。 うまくいったらお慰み エイッ