原題「アマンダ AMANDA(2018」 フランス映画 ヒューマンドラマ
邦題「アマンダと僕」
監督・脚本ミカエル・アース
傑作
2018年・第31回東京国際映画祭で最高賞の東京グランプリと最優秀脚本賞をダブル受賞
・・・・だけのことはあるわ。
アマンダ役イゾール・ミュルトリエ 監督ミカエル・アース と ダヴィッド役ヴァンサン・ラコスト
このようなテーマのフランス映画のタッチ、大好き~。 そして、この監督、いいわ
★お話はシンプルだけど、作品の出来は最高★
アマンダは7歳の女の子。母親と二人暮らし。父親はいない。
邦題の「僕」とはダヴィッドのことで、アマンダはダヴィッドの姪。
ダヴィッドはアマンダの母親の弟なのだ。
テロ事件により、一瞬にして母親を失ってしまったアマンダ。
そして幼いころからずっと仲の良かった姉を失ったダヴィッド。
・・・本作はテロ事件には焦点を当てない。
ダヴィッドは独身で、アパートの管理人のような仕事をする代わりに、そのアパートに(家賃なしで)住まわせてもらっている。樹木伐採の仕事を不定期でやっているが、所謂アルバイトなので、収入は安定していない。
そんなダヴィッドは、「アマンダを育てていけるだろうか」という自問の日々だ。。。
後見人になるにしても審査がある。当然ながら、アマンダを施設に、という話もあがる。
アマンダとて「私はどうなるの?」なのだ。
そして本作、
喪失感の中から、二人はそれを乗り越えて、どう再生していくかの話だ
特筆としては、アマンダ役の少女イゾール・ミュルトリエが、文句なしに良い。
演技が擦れてなく、自然な演技をするイゾール・ミュルトリエに目が離せなくなる。
少しぽっちゃりしたアマンダの泣き顔にやられる。
・・・気が付くと、何度も何度も涙が流れてくる私。参りました。
*調べたら、このアマンダ役に、監督は、演技経験のある子は、計算した演技をするので、あまり好きではないということで、学校から出てくる普通の子を観察し、オーディションに来てもらい、選び抜いたそうだ。 大当たり
ダヴィッドとアマンダは、時間をかけながら互いに信頼感を得て、立ち直る。
アマンダの強さに、ダヴィッドも、私たちも救われた。 そこに希望を見る・・・
前を向いて、強く生きること、それはこんなにも美しい
そして、やっぱり「愛」が一番。
本作の邦題の「アマンダと僕」は、なかなかGoodだわ
たまに、変な邦題に替えて、ズッコケることあるからね~
優しい気持ちになれる映画は、たまに観ると良いわね。
おわり