カチンコ「コンテイジョン」 Contagion=感染 

今日のコロナウィルス騒動と重ね合わせたりする・・・。

←ネットから拝借。 なるほど「恐怖」はウイルスより早く感染すると書いてある~

 

何か観ようかな~とNetflixを覗いたら、本作が「人気急上昇の作品」として上がっていた。 10年ほど前の作品なのね。私は知らなかった。

 

アメリカ全土を襲う恐ろしい感染症。感染すると、わずか数日で死亡。世界中で多数の死者。

・・・という映画。

2011年製作で、監督はスティーブン・ソダ―バーグ。

キャストに、マット・デイモン、ケイト・ウィンスレット、マリオンコティヤール、グウィネス・バルトローなどオスカー俳優が名を連ね、他にローレンス・フィッシュバーン、ジュ―ド・ロウも出演とあれば、観てみましょうかねという気になって・・・観てみた・・・

 

冒頭、真っ黒な画面の中、コンコンと咳が聴こえる。その直後、咳をしているグウィネス・バルトローが現われる、これが最初のシーンだ。なんとなく具合悪そうなグウィネス・バルトローの顔。出張で行っていた香港から帰国するところで、空港で咳をしていたのだ。

次に、他国で具合が悪くなった人が映し出される・・・香港、ロンドン、日本など。日本では、バスでバッタリ倒れて死ぬ人。

さらにカメラは、「いかに人は日常生活の中で、不特定多数の触るモノに、何度も触れているか」をアップで映す・・・この映し方、今、日本もこのような状態なので、ドキリ~。

グウィネスは、夫(マット・デイモン)と息子の待つ自宅に帰宅して翌日、あっという間に亡くなってしまう・・・。

このあたりまでで、映画が始まって10分足らずだ。この冒頭、常套手段だけれど、サクサクと、掴みはOKだ。

グウィネスから息子にうつっていて、息子も亡くなってしまうのだが、マット・デイモンは病院に隔離され、検査の結果、彼には抗体が出来ていて、大丈夫なの・・良い設定ね。 

 

今、この作品を観ると、実に現実的であり、タイミング的に、今現在に、ぴったりなのだ。なので、最後まで観ようかな、という意志が働く。

今日の私達、テレビを点ければ、「感染者人数と、死亡者」というコロナニュースを嫌でも知ることになる毎日だ。 なので、「この2011年の映画を改めて観ている人が多い」らしく、人気急上昇だということらしい。偶然観た私も、こうして書きたくなるわけで・・・まあ、私の場合は、多くの人に読まれていないと思われるけれど・・・笑  備忘録として。

 

本作のように、(致死率に関係なく)新型のウィルス感染が広まっていく恐怖感は、私達もこのような事態になると、人ごとではなくなりつつあるというものだわね。

映画の中のウィルスは脳炎に!これは流石に恐ろしい。 医者がグウィネスの頭蓋骨を開くシーンもあり、強烈だ。

 

淡々と経過を映していくこの作品は、リアリティ重視で、オ―シャンズ11の監督だからと、ハリウッド的派手さを想像してはいけない。

 

世界各地に急速に感染が拡大しつつ、ミネソタ州の小学校でも児童が三人死亡し、学校閉鎖。

当初、細菌兵器か?などという専門家達の会話も出てきているが、国家レベルで解明を急ぎ、ワクチン開発を進めるが(化学式説明とか出るけれど)、それらのシーンで手に汗握る緊迫感はなく、立場によって「人がどう行動するか」を感じさせる。

マリオン・コティヤールもいきなり目隠しをされて、ある所に連れて行かれたり、実態調査も含め、奔走していた医師ケイト・ウィンスレットは感染し、亡くなるしょぼん 可哀そう・・・汗汗

 

ウィルスの脅威が明らかになるにつれ

「人ってこうなりますよね~、こういうことしますよね~」という映画でもある。怖い怖い。

ジュ―ドロウは、悪だくみ・・・・便乗商法ムカムカ

 

ドキリとするラスト・・・・・

蝙蝠(コウモリ)が映ります。豚が映ります。中国料理店のシェフが、ブタを丸ごと料理するところで、料理中のその手を、着ている調理服で拭くのがアップで映ります。ほとんどそれがラストシーンです・・・・

 

*今、これをまとめながら昼のワイドショウ番組(17日)を観ていたら、本作同様に、世界地図で、各国の感染者、死亡者人数を示していた・・・叫び  

症状が出るまで解らないので、感染者人数はまだまだこれから増えるのでしょうね。

軽い風邪症状程度でしたら むしろ病院に行かない方が良いとTVで言っていましたね。薬はないのですから・・・。身体が弱い人は心配ね。

 

 

おわり