『息子のトリセツ』(黒川 伊保子著 扶桑社)読みました
以下、内容に触れます
子育てに自信もないし
男の子の育て方がこれでよかったのかもよく整理できず
まぁ、これまでを否定する内容であっても
まぁいいかと気軽に読んでみました
あくまで『私のざっくりした感想』です。
はじめに の
『男子の器の大きさは、母親が決める。』の一文から
ガツンとした衝撃を受けました
生まれたての息子につきっきりの母親が、息子の脳の『座標軸』を決めるのだそうです。
心配性の私に育てられた息子が慎重というか心配性になったのは、なるほどそういうことなんだと納得
『原点である母は、おおらかに、穏やかにそこにいればいい。甘やかしていい』そうです
いつもいつもという訳にはいかないでしょうね。
第一章 『男性脳を学ぶ』
男の子は『空間認知優先型の脳』で生まれてくる。
(対して女の子は、『コミュニケーション優先型の脳』)
遠くまで視線を走らせ、空間の距離を測ったり、ものの構造を認知したりする神経回路を優先する脳の使い方。
簡単に言うと
長い人類の歴史の中で
男の子(人)は、狩をしていたから『遠く』を見るように
女の子(人)は、子育てや家事などをしてきたから『近く』を見るように
できているのだそうです。
だから、男の子の場合、
『近く』に無頓着になる傾向にあるとか🤔
黒川さんは、「男たちの『ぱなし』癖」と表現されています。
なるほど。
夫のトイレの電気つけっぱなしも
息子の学校のプリントがランドセル に入れっぱなしだったのも
そういうことか 笑
あまりこの欠点を急き立てて注意していると、遠くがあまり見られなくなるそうです。
(欠点をゼロにしようとすると、長所が弱体化するとか)
私は、息子のランドセル の中からぐちゃぐちゃのプリントを引っ張り出したり、ママ友ネットワークで(行事などを)教えてもらったりして乗り越え?ました
でも夫に対しては、『トイレの電気、消しといたよ』と言ってしまいます
この『遠く』優先の脳は、空間認知力を優先して使うので、『奥行き認知』が得意なのだそうです。
(これが理系力の源になるそうです)
だから、車や電車が好きな男の子が多いそうですよ。
我が子も、床にロードスターのミニカーを走らせ、顔をくっつける様にしてよく遊んでいました。あと、プラレールも大好きでした。
中学生の時くらいからは夫の影響もあり、F1観戦が好きになり、今も観ています(鈴鹿にも何回も行きました)
理系男子にはなりませんでしたけどね 笑
第二章 「生きる力」の育て方
「生きる力』の基盤は、8歳までに作られる。
あらゆるセンス(運動、国語力、理系力、芸術、コミュニケーション)と創造力を担う小脳が、8歳までに、その機能を取り揃えるそうです。
特に、幼児期の母語体験が大切なのだそうです。心掛けて対話をするといいそうです。
また野山を走り回る外遊びや、年齢の違う子たちとの自由遊びも小脳を刺激し発達させるそうです。
この点は、児童精神科医の佐々木正美先生の『こどもへのまなざし』にも同じようなことが書いてあります。(群れて遊ぶことの大切さ)
私自身はたくましい遊びはできなかったけれど、幼稚園が自然の中で、縦割りの年齢でも遊ばせてくれていました。幼稚園から帰ってもほとんど毎日その子達と公園で遊んでいたのは救いです。
これらの『内遊び』や『外遊び』にまして大切なのがら『ぼんやり』することだそうです。
これらの遊びで刺激を受けた脳を、『ぼんやり』することで、脳内で整理するとか。
ぼんやりは、ぼーっとすることだったり、眠ることだったりだそうですよ。
ぼんやりも大切なのかぁ。これは我が子の元々の性格か、ぼーっとすること度々でした。脳内で整理していると思うと、そっとしておきたくなりますよね。
第三章 「愛」の育て方
優しさは優しさで返される
赤ちゃんが泣いたら飛んで行く。赤ちゃんが「不安」を訴えていることに応える。
この点も、佐々木正美先生の『心を満たすことが自立へつながる』というお考えと似ているなぁと思いました。
長くなるので その2に続きます
脳の研究者の中でも、色々な考えがあると思うので、
「そうなのー」「なるほどね」「まぁいいか」...くらいの軽い感じで、読み流してくださいね。
私なんて、子育て卒業したので、あまり真剣に読むと今更どうするって感じです。でも「あの行動はこういうことだったのねー」という感じで、おもしろく読めました。
夫への見方も少し変わります少しですよ、少し笑