5月1日(木)から開幕した第77回ベーブルース杯、予選リーグ初戦対Hondaは2対7で完敗した。

先発投手はJR不後、Honda片山。両左腕のテンポ良い投げ合いで始まった。

3回表一死後、JR不後はHonda9番に中前安打を許すと1番四球、2番三遊間安打で満塁のピンチを迎える。3番鈴木を1ボール2ストライクと追い込んだ後、真ん中寄りのボールを鋭く捉えられると打球はセンター方向からの強風をものともせず右翼スタンドに一直線。フェンス上部から跳ね返ったボールをライト堀尾が内野に返球、二塁打で2点献上かと思われたが、Honda監督からホームランでないかとアピールがあり、審判協議の結果フェンスを超えたとの判断でホームランと認定、序盤で0対4と引き離された。

最速147キロの速球を主体に100キロのカーブを交えたHonda片山に対し、JRは4回ウラ二死から6番牛場四球、7番山﨑右前安打で1・2塁のチャンスを迎える。8番堀尾は2ストライクと追い込まれながら左前に会心のタイムリーで1点を返す。

6回表、JR2番手水谷健投手が安打、四球にパスボールで一死2・3塁としたところで林山投手に継投。Hondaは7番代打野尻が放ったあわやホームランの大飛球を堀尾が背走、後ろ向きになりながら好捕、犠飛となるも最小失点でしのいだ。

そのウラ、Honda片山から継投した岡野投手に対し、JRは二死から7番山﨑左前安打、8番堀尾投手強襲安打、9番松野の左前タイムリーで1点を返したが、力とキレで押す岡野から追加点を奪えず、逆に8回に4番手辻井投手がタイムリーと外内連携ミスから2失点のダメ押しをされ、2対7で完敗となった。

昨年日本選手権準優勝のHondaを牽引してきた片山投手や主戦を張ってきた岡野投手という好投手からどのようにして得点するかが全国レベルでの戦いに求められる。本日は下位打線に当たりが出たもののクリーンナップが音無しだった。ムラのない打線から集中打を放つ一方、数少ないチャンスで1点をもぎ取る術をつけたい。

初回の打席で頭部直撃のデッドボールを受けた3番吉田有内野手は幸い大事に至らなかったようだが、ケガにも十分注意が必要だ。

予選はまだ2試合ある。しっかり勝ち切っていく。

岐阜商業松井投手銅像(長良川球場)


先発した不後投手、3回表一死満塁から右超え本塁打を浴びる(打者Honda鈴木)


6回ウラ二死2・3塁でサード横を抜くタイムリーを放つ松野外野手(投手Honda岡野)


7回表一死2・3塁のピンチも三振を奪う林山投手(打者Honda鈴木)


伝統ある優勝杯にJR東海の名前は二つ