多くの人が居住しながら、貸しオフィスや倉庫などと称して、建築基準法 の防火関係等の基準に違反している疑いのある物件が、複数の特定行政庁で確認されているそうです。いわゆる脱法ハウスの存在です。

 東京・千代田区には千代田区から紹介を受けたという、生活保護者も入居しているという脱法ハウスがあります。2人部屋だという室内に、窓やエアコンはなく、空間のおよそ半分を2段ベッドが占めていて、ほかにあるのは、備えつけのテレビと冷蔵庫のみだそうです。さらに、1人用の部屋の幅は、1m40cmほどで、1つの部屋を2つに分け、スペースを最大限に使うため、それぞれのベッドが、上下に組み合わさるように設置されています。月2万~5万円台ほどの格安の賃料で貸し出されているそうです。

 東京都墨田区にある脱法ハウスは、敷金・礼金・保証人不要」「激安ワンルーム」「住所利用OK」という看板からアパートと思いますが、小さな字で「多目的レンタルスペース」と書いてあります。東京スカイツリーのすぐそばで、蜂の巣状に116室に区切られているオフィスビルです。火災が起きたら大惨事になると思われるようなものですが、運営業者は「倉庫」と言い張っているようです。契約には、現金(初回登録料2万1000円と日割り計算した当月分の利用料)と身分証明、印鑑、顔写真1枚が必要ということです。館内規則は「住居や宿泊施設ではない」とうたい、契約書の使用目的欄に「倉庫」と自筆で記入させられるそうです。


 千代田区建築指導課の担当者は「4月の中旬に、寄宿舎という扱いで、避難上、安全上の問題で指導したり、建築基準法 に違反していると指摘しているそうですが、利用者は5月24日に、突然、6月中の退去を求められたそうです。6月12日現在、およそ70人が住んでいて、この施設を利用している20~40代の男女4人が、部屋の使用を妨害しないよう求める仮処分を、東京地裁に申し立てたそうです。一方、この施設を運営するマンボーは、ノーコメントのようです。
  

 都会ではこんな住まいが実際に存在しているんですね!地方には空き物件がたくさんあるというのに、都会に一極集中した結果でしょう。しかし、火災が起これば、大惨事になるのは目に見えます。早急な対策が必要です!



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