中国では、鳥インフルエンザ(H7N9型)の感染多発地域に新たな感染者が3週間確認されていないことを理由として警戒態勢を解除したそうです。


 中国本土の感染地域は上海市・北京市・江蘇省・浙江省・山東省などで、感染者は死者36人を含む計132人にのぼっています。


 中国の衛生当局と世界保健機関(WHO)が4月18日から24日までに上海市などで行った視察調査に基づいて作成された報告書によれば、感染源は鶏などの家禽飼育場の可能性が高いとしていますが定かではありません。


 5月初旬には中国南部の広東省で食材市場の鶏から同型のウイルスが検出されており、感染拡大の兆候が残っているにもかかわらず、しかも感染源も未解明のままでありながら、警戒態勢を解除したことには疑問が残ります。ただし、感染経路の疑いが指摘されている食材市場については、全面閉鎖の措置が継続されるということです。