2003年に中国で大流行した新型肺炎SARS、2009年にメキシコで大流行したH1N1は記憶に新しいところでしょう。


 今回、感染が拡大している鳥インフルエンザ(H7N9)は中国で確実に少しづづ拡がりを見せています。感染者は21日現在、死者21人を含み105人になりました。


 世界保健機関(WHO)と中国の衛生当局で結成された鳥インフルエンザウイルスの合同調査チームの発表によれば、今のところ人から人に感染した証拠は見つかっていないそうです。


 しかし、重症者は氷山の一角に過ぎず、症状が軽いか、あるいは感染しているにもかかわらず症状が出ていない人などが他に多くいる可能性は否定できません。2009年のH1N1型に比べて感染の拡大スピードは遅い状態ですが、パンデミック(世界的大流行)への発展については油断は禁物のようです。