ようやく秋めいてきた、と思ったらまた暑くなる、の繰り返しで体に負担のかかるこの時期。まだ暑かった先月に、八戸をテーマにした運転会をキックミットさん宅で執り行った。東京、いや仙台から見ても盛岡ってまだ割と「行きやすい」のだが、そこから向こうは18切符が使えないこともあって、ずいぶんと遠く感じるものである。盛岡から八戸まで二時間弱、仙台から一関までと同じくらいで、実際乗ってみればそこまで遠くもないのかもしれないが...。
八戸ということで、青い森鉄道と八戸線。八戸は臨港鉄道もあるということで、長大なコンテナ列車も行きかう。
実際こういうコンテナ列車はよく見かける。また、盛岡カラーのキハ40系(もう引退したんだったか)も登場。八戸線で走ってたけど、意外と人は乗ってるんだよな。
なにしろ八戸区間の普通電車は実質この青い森鉄道の車両しか無いもので、気動車やコンテナ列車も重要なのである。今回投入のストラクチャーは根城。実際は八戸駅から離れていて、八戸線からも見えないのだが、こういうのがあるだけで雰囲気がそれっぽくなるというもの。
もうちょっと木と囲いがあれば、それっぽくなっただろうか。根城の横を、「滝沢」行きというおよそ八戸とは関係の無い行き先シールを張り付けた701系青い森鉄道版が走る。ちなみに北東北や道南地域の中世の城館は、だいたいこの根城と同じような復元図が多かった。
蕪島神社っぽいものも作ってみたが、やっぱ手を抜かずお椀をひっくり返したような山まで作るべきだった。どうもいまいちそれっぽくない。
こんな感じに青森県東部、八戸地域の車両運転会は大成功に終わった。今回は「八戸駅」でみられる車両だけをこうして走らせたわけだが、一つの場所をテーマにしてそこでみられる車両だけを投入する運転会は、非常に実感的であり面白い。そりゃいろいろ持ってる車両を走らせる「模型ならでは」も楽しみ方の一つかもしれないが、なんでもかんでも走らせるよりは、こういうのの方が私はいいと思う。今回もまた大成功、キックミットさんに感謝である。
一週間後、函館や弘前へ行った帰りに八戸で一泊し、八戸の郷土料理「いちご煮」の缶詰を買った。一本なんと1400円近くもした。だが、中はウニやアワビの潮汁ということで、値段に恥じぬ贅沢なものだった。いちご煮すごいわ。