今年の正月あたりに、1/700の艦船模型が値上げになった。私が小学生の頃には500円で買えてた巡洋艦が700円になり、いつのまにか武装パーツとか付いて1300円と倍近くになり、さらにリニューアルやらで1800円、いやもっと高いものになってる。なんか嫌だなこういうのって。


 その点外国艦は武装パーツなんかがないわけで、日本艦よりは安いものが多かった。ま、WLは戦艦や空母しかなかったんだけどね(最近巡洋艦や駆逐艦も出てきたけど)。けど結局1月くらいから便乗値上げになってしまった。今回のアメリカ戦艦サウスダコタも、値上げ前は確か1000円くらいで買えてたはず。値上げ後に中古で700円くらいで入手できたので、ちょっと作ってみた。せっかくなのでできる範囲で、一応1942年の第三次ソロモン海戦当時の姿にしてみた。


 まずは船体だけども、モールドされてる機銃座は全て1944年以降に機銃が増設された後のもの。船体にある40ミリ機銃座は、船体最後部を除いて全て削り取った。単装機銃も二番主砲左右(各3基)と三番主砲斜め後ろに左右各三基、三番主砲斜め前も左右各三基だけつける。穴は適当に救命筏やネットなんかで塞いだ(なんて適当なんだ)。あと後部艦橋後ろの配置も違ってて、三箇所の28ミリ四連装機銃座がつく。ここまでやったのが写真。




ユーレイさんのDQNな日々(模型工作編)

 竣工時のサウスダコタは40ミリと28ミリの4連装機銃が混載されていたようで、写真の船体のうち、最後部と二番主砲斜め後ろの円座が40ミリになり、後部艦橋のは28ミリ。船体の塗装は空母ホーネットみたいなメジャー13。艦橋と煙突、後部艦橋の主要部はキットのものをそのまま使い、細かい部品はピットロードの武装セットやタミヤの戦艦アイオワのものを使ってみた。主砲、両用砲、主砲の射撃指揮装置、カタパルト、搭載機、ボート、サーチライトなどがアイオワのもので、40ミリと28ミリ機銃、救命筏、機銃や両用砲の射撃指揮装置やその台座、後部艦橋脇のクレーン、レーダーなんかはピットロードのもの。


 こうして出来上がったのが写真。



ユーレイさんのDQNな日々(模型工作編)


 日本の戦艦にくらべれば、アメリカの新型戦艦はずいぶんとすっきりしてる。本当はアイオワとサウスダコタは主砲の形が違うらしいのだが、こうして載せてみれば気にならない。むしろキットのだるいモールドの主砲よりはよっぽどいいと思う。キットは70年代に発売になったものなようだが、こうして武装パーツを換えるだけでも、印象がめちゃくちゃよくなってびっくりした。それにしても、1942年当時の日本戦艦より、対空装備が充実してるな。艦隊決戦よりは、むしろ空母部隊の護衛や上陸作戦の援護などを目的に作られてるんだろう。


 本体が700円くらいなのに、アイオワの武装ランナー2枚で1800円くらい、ピットロードの武装パーツも(いくらストックを使ったとはいえ)2000円くらいかかってるはず。どこぞのメーカーから出てる、もっと精度のいいのを作るほうが、圧倒的に賢いことは確かだなこりゃ。