半年ほど前、友人といっしょに模型店巡りをしたとき、たまたまだけど珍しいモノを見つけた。海外モノで(英語でもドイツ語でもない、私には読めない言語で書かれてるわ..)、歩兵3人セットとロケット砲を構えた人を含めた対戦車チーム3人セットを、それぞれ300円で買った。買ったときは箱はぼろぼろで大きくへこんでたし、開封したら付属の接着剤は腐ってた。気持ち悪かったから接着剤はすぐに捨てた。
外箱がもっときれいならかなり値打ちがあると思うけど、ここまで状態が悪いんじゃコレクションとしては話にならない。よく中の部品に破損がなかったものだと思う。というわけで、作ることにしてちょっとテレビを見ながらちょこちょこと作ってみた(写真)。
装備品も軍服も、見たことの無いようなモノばかり。持ってる小火器を見て、初めてこの者達はフランス軍らしいということがわかる。弾倉が前に折りたためるSMGとして有名なMAT49やら半自動小銃のMAS1949とか、あとAA52という多目的マシンガンを持ってる人もいた。いかにもフランスである。
これらの武器が使われてたのは1950年代から70年代にかけてのことなので、インドシナ紛争やアルジェリア紛争の兵士ってことか。しかし戦車モノで一般的に人気があるのは第二次大戦時か現代モノなので、どうしてこういう時代設定にしたのかよくわからない。外箱の黄ばみ具合などからして、まだアサルトライフルのFAMASが登場する前、ちょうどこれらの武器が使われてた頃に製品化されたんだろうか。それなら製品化当時は現用フランス軍の歩兵セットだったわけだから納得がいくけど。
作ってみれば、さすがに造りは今のモノと比べれば(店頭で見た新製品作例と比べれば)、ちょっと装備品などのモールドも甘く部品の合いも決してよいとは言えないが、フランス軍の歩兵ってのはかなり貴重なんじゃなかろうか。フランス製のマニアックな小火器が光る。それにこの前タミヤからフランス軍の歩兵セットが出たようだが、あれはフランス降伏前の第二次大戦バージョンだし。貴重なだけに外箱の痛み具合がひどかったのが残念である。キレイならこれも作らなかったのに。
こうなると戦車なんかも欲しくなってくるが、この頃のフランス軍の戦車は米軍のM47などを使っていたようだが、さすがに戦車まで作る根性はちょっとない..。