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コラム 芸劇元年

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年頭にあたりご挨拶申し上げます。座付き作者の大塩です。

昨年は朗読パンダに多大なご支援、ご贔屓を賜りましたこと厚く御礼申し上げる次第にごいます。

お陰様をもちまして4月の番外公演、10月の第6回本公演ともに黒字収支にて終演できました。本コラムにおいて第1回から申し上げておりますように、朗読パンダの目的は「芝居で食うこと」です。ですから黒字が成功、赤字は失敗。成否の判断基準はその一点を第一としています。どんなに劇場内でウケても赤字は興行として失敗です(そのときは赤字でもたまたま目にした大物プロデューサーの目に留まり……などということが起こりえないことを知っている程度には年をとってきました)。その基準において昨年は成功を収めることができたと総括して問題ないと考えています。

当然ながら興行はハードウェア(公演の資金、設備等の運営面)だけでなく、ソフトウェア(公演の内容)の両面から成り立っているものですから、そちらを軽視することはできませんが、そちらも一定の成果を上げることができたと考えます。10月のシアターグリーンでの終演後、私は出口前のロビーでお帰りになる方のお見送りをしておりましたが、そのときほど見知らぬ方から感想を賜ったことはありませんでした

 

 

私は飲食店で何かしら食べて会計を済ませたあと、本当に美味しかったときは店員さんに「ごちそうさま。美味しかったです」と伝えています。特に可もなく不可もない場合は単に「ごちそうさま」と言って帰ります。あまりにも不味かった(これは許せねぇということがあった)場合は無言で帰ります。まぁ、そういう事例はあまりありませんが。

だいたいそんなものではないでしょうか。特にこの国においては(クレーマーと呼ばれる困った人たちが増えているのかどうかは正確なデータを見てみないとわからないのでここでは言及しません。全く増加していないのに、「最近○○が増えています」と無責任なことを言う人は多いですが、言う前に裏を取るべきです)。ですから、わざわざロビーでお声がけ下さった方のご感想は素直に受け止めます。

 

 

もちろん上記のように不満のため無言という方もいらっしゃるでしょう。前回が完璧だったとは思っておりません。むしろ反省点山積みです。それでも次々とお声がけ頂く経験はこれまでありませんでしたから一定の成果はあげられたのではないかと僭越ながら思っています。

お客さんとの会話ということで思い出したことがあります。

 

 

以前北海道から飛行機で戻るとき客室乗務員の人が飲み終わった紅茶のカップを回収しようとして手を滑らせ、私に数滴の紅茶がかかったことがありました。数滴ですし特に火傷をするような事態ではありませんので私は気にもしませんでしたが、先方は異常に恐縮して謝罪し、「行きですか、お帰りですか」と尋ねてきました。あぁこれから大事な商談などがあるとたいへんだ、帰りならまぁいいかという航空会社なりの判断基準があるのかなぁ、なら行きと言った方が保障が充実するのかな、などとセコイことも思いつつ、「帰りです」と正直に告げました(だいたいそのときの私の服装を見ればどうみても大事な商談に向かう格好でないことは一目瞭然なのですが、会社側から「これはどうみても帰りですよね」とは言えないんでしょうね)。するとその乗務員さんは一度奥へ引っ込み何かを手にして戻ってきました。クリーニングギフト券か何かかなと思って手にしたものをみると、そこには……。

 

 

ここからが面白いのですがなんとなんと紙幅の都合により、いっぱいとなってしまいました。この続きはまた次回申し上げます。

 

大塩竜也

 

追記

なぜこんなところに「切れ場」を拵えたのか。それも実は今年の芸術劇場公演への布石です。

 

※メルマガ配信を希望される方は、

公式HP記載の公式アドレスより、メルマガ希望とメール頂ければと思います。

 

http://bakemonokikaku.com/

 

 

朗読パンダでは2018年度10月4日~8日に予定している、

本公演のサポートスタッフを募集しております。

サポートスタッフとしての業務内容は以下の通りです。
 

●業務内容
・公演準備中、本番中の運営ならびに出演者の全体的なサポート
・稽古において欠席キャストの代役(アンダー)として参加
・小道具、衣装などの準備、製作補助、買出し
・広報活動のサポート
・小屋入り後は仕込み、客席づくり、物販受付、客席誘導ならびに案内、他
・その他雑務
以上の内容を幾人かに分担してお願いする予定です。
 

●ギャランティ

交通費等込みで“2万円”をお支払い致します。

※お支払いは10月8日になります。
※小屋入り後(10月3日~8日)は全日拘束させていただきます。稽古期間中の参加は要相談。


●応募条件
・満18歳以上で心身共に健康な方
・責任を持って業務を執り行っていただける方
・携帯電話、メールアドレス、LINEアカウントのいずれもお持ちの方
※未経験の方でも大丈夫です。舞台製作全般に興味のある方、お待ちしております。


●募集人数
若干名

●応募方法
お名前、年齢、性別、電話番号、メールアドレス、

ご住所、LINEアカウント、応募動機、その他特記事項(あれば)を明記の上、メールにてご応募下さい。
※お預かりした個人情報は弊団体が厳重に保管し、本応募要項に関する諸連絡以外に使用することはありません。

 

●お問合せ・応募先

【朗読パンダ】
mail:roudokupannda@gmail.com
公式HP:http://bakemonokikaku.com/
 

「舞台役者が今よりもう20枚チケットを売れる正しい営業の仕方」

 

<今日から使える実践的な営業方法>をテーマに講義いたします。

今回、主な対象者は「ノルマや動員に苦しむ舞台役者」としていますが、

たとえば「ライブの動員をしたいミュージシャン」など、

営業や宣伝全般に興味のある方はどなたでもご参加ください。

 

〇こんな方におススメです

「チケットノルマが捌けなかったり、新規の動員ができずに迷惑をかけているので、自分が関わる演劇団体に恩返ししたい方」

「役者として、50枚以上は当たり前にチケットを捌けるようになりたい方」

「営業が苦手で、舞台の宣伝LINEを送るのが心苦しい方」

「舞台の告知メールを送っても相手からレスポンスがないので、その度に病んでしまいネガティブになってしまう方」

 

〇主な講義内容(以下、一例です)

「大物芸能人から営業の仕方を学ぶ」

→どんなに売れている役者であっても、次の仕事を繋げるために必死に営業をしています。

たとえば連ドラの主役を張る〇〇さんや、映画にたくさん出ている△△さんなども。

 

「先行投資こそが営業のカギ」

→目先の成果に囚われて、先を見据えた営業ができないために損をしている方がたくさんいます。

舞台役者ができる先行投資とは何か。具体的な方法で説明していきます。

 

「ダメな宣伝LINEと正しい宣伝LINE(SNSの使い方含む)」

→主にLINEで舞台の告知をする多くの方が、コミュニケーションの基本を怠っているために、かなり損をしています。

いくつかの例を引き合いに出しながら、OKの宣伝LINEとNGの宣伝LINEを紹介していきます。

 

「新規のお客様を呼び込むための人脈開拓の方法」

→毎回同じお客様しか呼べないようでは、自分のお客様を徐々に増やしていくことができません。

今回の講義ではどこに行けばいいのか、何をすればいいのか、

人脈開拓のノウハウを具体的に示していきます。

 

候補日時:

7月19日(木)19:30-21:30

7月23日(月)19:30-21:30

7月31日(火)19:30-21:30

 

参加費:3000円+場所代・ドリンク代(1000円) ※支払いは現金のみ

 

参加条件:Twitterで山本陽将をフォローしていること(Twitterをやってない方はご相談ください)

 

その他:

・講義内容に関してはできるだけ他言しないようにお願いします。

・参加者が5名に満たない場合は中止にする可能性があります。

・場所は新宿駅~渋谷駅周辺の会議室を予定しています。参加者の方に直接お知らせします。

・日時に関しては候補日であり、3回全て実施するわけではありません。また内容は全日同じになります。

・講義の後は希望者のみで交流会を予定しております。

 

お申込み方法:

メールアドレス(山本宛:roudokupannda@gmail.com)か、山本陽将のTwitterのDMに以下のこと書き込んで送ってください。

①   お名前(ふりがな)

②   年齢

③   性別

④   職業

⑤   参加希望の日時 第一希望~第三希望まで

応募締め切り:開催日の前日まで

(ただし先着になるので、直前だと場所の都合でお断りする可能性があります)

 

皆様のご応募お待ちしております。

 

講師紹介:山本陽将(やまもとようすけ)

脚本家。アクティングコーチ。朗読パンダ主宰。

私立高校の現役国語講師をしながら2005年に深大寺短編恋愛小説大賞にて佳作受賞。

2008年にシナリオセンターにて脚本の勉強を始める。

以後、活躍の場を脚本に広げ、ドラマ・映画・舞台と幅広く活動する。

学校現場での教壇経験を活かした、声優・俳優向けのワークショップ講師としても評判も高い。

2017年より日本シナリオ作家協会会員。

主な参加作品に「世にも奇妙な物語’14秋の特別編 超短編「標識」」「弱虫ペダル」「弱虫ペダル Season2」などがある。