彼の国家試験勉強が始まった。
同時期にお婆の認知が発症。
お互いラインはしていたが、
物理的に距離が開いた。
私は
『このまま二人の関係が終わりそうで怖い』
とラインを送った。
彼は、
「大丈夫！二人で乗り越えよう！」と返してくれた。
国家試験は2月11日。
バレンタインはお泊りの予定もある。
少しの辛抱だ、頑張ろう。
1月はバタバタでほとんど記憶らしい記憶がない。
楽しい記憶もほとんどない。
彼と電話したのも3回。
試験が忙しいので自分からは
なかなか電話に誘う事もできない。
3回のうち、2回は5分、20分。
私からしか電話をしたいといわなかった気がする。
どんな距離でいればよいのかわからない。
話したい、会いたい、声が聞きたい。
私はお婆と弟に彼の事を言葉で紹介した。
良い返事が帰ってきたことを彼に伝えると
『ぽちお婆ちゃんのお墨付き🙆♀』
『嬉しい、ぽち頑張る(Ｔ^Ｔ)』
といってくれていた。
試験が終わったら
二人の将来を考えようともいっていた。
しかし、書き起こしてみるとこの時
既に彼の気持ちは無かったのではないかと思う。
『結婚自体、したいと思えなくなってきた』
と、電話でもいいだした。
1月の終わりに一通り連絡が終わったあと
数時間後に一言 愛してる と来た。
なんだか不安だった。
自分に言い聞かせているのかなと思った。
2月に入った。
試験は目前だったのに私は爆発した。
バレンタインのお泊りがなくなったからだ。
『試験前日と当日に休みをいれた。ごめん』
お泊りは12月に彼から言い出した事だ。
『14、15あたりで連休とるけんお泊りしたい』
それを私は承諾し、1月の終わりに再度お泊りは大丈夫だと伝えた所、
彼も大丈夫！ときていたのに
『お泊りは15日以降の事だと思った』と。
理由は仕方なかったし、
彼もギリギリだったのだろうと思う。
彼に寄り添うことができなかった。
私も私でトラブルに巻き込まれたり
手続きばかりでギリギリだった。
試験に集中してくださいと言うと連絡はこなくなった。
私は自分の事ばかり。後悔が押し寄せる。
親友に大号泣で電話をした。
ばあちゃんにも。
看護ルーというサイトに書き込みをした。
『試験前にごめんね。
名前のようにox▲꩜‥』
ああ、思い出せない。
試験が終わって電話する事になった。
私から誘った。3日後にした気がする。
そこでフラレた。
前兆はなかった。
「これからも前みたいに会える？」
『次の日が早くなければ大丈夫！』
そんなラインのやりとりをして電話をかけた。
私は初めて本音を口にした。
私のしてきた過ちの事。
この1ヶ月で君を愛してると確信したよ。
君の気にしていた人達の連絡先は消したよ。
だから安心して。
この言葉たちはすぐにかき消された。
私の過ちくらいしか話せなかった。
君が遮る。
『人生で一番辛い。
国家試験落ちていたらまた勉強しないといけない。
免許もとらないといけないし、車も買わないといけない。君の事をかんがえなくなったわけではないが、恋愛する余裕がない。時間もお金も精神も。
出会った頃は余裕があった。
お互いのためにどうしたらいいかね？』
私は彼を待つと伝えたが
『秋まで待ってくれたとしてもその時に君に気持ちがあるのかわからない。
自分がハッキリしなきゃいけんよね、
離れる事も考えた方がいいんじゃないかね？
自分の我儘につきあわせてごめんね』
そうして私は人生で初めてふられたのだ。
ああ、振られるってこんなに辛いんだ。
やっぱり魔の三ヶ月だ。
でも、
なんだかんだやりとりして仲直りするんだよね？？
私は共依存しかしてこなかったので、
これもただの茶番だと思った。
本当に連絡がこなくなった。
振られる？
コノ私ガ‥？
だから恋愛なんて嫌いだ。
友達ならずっとそばにいられるのに。
気づいたらずっとそばにいて、
結婚しようか？っていうのがいい。
愛してるなんて一時の感情だ。
きっと私もそう。
すぐに君の事なんて忘れてしまえるよ。
きっと。