バイデン大統領、逮捕状請求発表のICCを非難「言語道断」「イスラエルとハマスは同等ではない」

 

 【ワシントン=池田慶太】国際刑事裁判所(ICC)が戦争犯罪の疑いなどでイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相やイスラム組織ハマス指導者らの逮捕状を請求する方針を発表したことに関し、米国のバイデン大統領は20日、「言語道断だ」と非難する声明を発表した。

米国のバイデン大統領=AP

米国のバイデン大統領=AP© 読売新聞

 バイデン氏は、「検察官が何をほのめかそうとも、イスラエルとハマスは同等ではない」と指摘し、「我々は安全保障への脅威に対抗するイスラエルを常に支持する」と強調した。

 ブリンケン国務長官も声明で、「根本的に拒否する。恥ずべきことだ」と非難した。ICCがイスラエルに独自の捜査を進める時間を与えなかったことなどを挙げ、「プロセスに深刻な問題がある」と指摘した。「停戦合意の達成を目指している現在の努力を危険にさらしかねない」とも訴えた。