テスラのドイツ工場が操業停止、極左団体が「妨害」と犯行声明

 

2024年3月5日、停電で生産を停止したドイツのベルリン郊外にあるテスラの工場。DPA通信提供=AP

2024年3月5日、停電で生産を停止したドイツのベルリン郊外にあるテスラの工場。DPA通信提供=AP© 朝日新聞社

 ドイツの首都ベルリン郊外にある米電気自動車(EV)メーカー、テスラの工場が5日、近くの送電設備の火災による停電の影響で操業を停止した。ドイツメディアによると、工場の環境への影響などを批判する極左団体が「テスラを妨害した」と犯行声明を出しており、警察が放火の疑いで調べている。

 工場は、2022年に同社の欧州初のEV製造拠点として操業した「ギガファクトリー」と呼ばれる大規模工場。生産能力は年50万台で、約1万2千人が働いていてSUV(スポーツ用多目的車)の「モデルY」などを組み立てている。

 記者会見した工場幹部は、再開時期は未定だとし、数億ユーロ規模の損失が出るとの見通しを示した。