来週のドル・円は下落か、日米金利差縮小の流れ-需給面で円買い意識

※ 藤原直哉さん・・ドル崩壊なら60円もありうると・・

 

Images of the US and Japanese flags displayed on a monitor in the trading room at foreign exchange brokerage Gaitame.Com Co. in Tokyo, Japan, on Thursday, Oct. 5, 2023. Japan likely refrained from intervening in the currency market to prop up the yen earlier this week, according to an analysis of central bank accounts.

Images of the US and Japanese flags displayed on a monitor in the trading room at foreign exchange brokerage Gaitame.Com Co. in Tokyo, Japan, on Thursday, Oct. 5, 2023. Japan likely refrained from intervening in the currency market to prop up the yen earlier this week, according to an analysis of central bank accounts.© Bloomberg

(ブルームバーグ): 来週のドル・円は下落しそうだ。米国の3月利下げ観測が後退した後で、弱い米経済指標が出た場合に利下げ織り込み復活で米金利低下、ドル安の動きが大きくなりやすい。需給面では年度末をにらんだ円買い需要が意識され、米地銀問題に関する話題にも神経質になりそうだ。

市場関係者の見方

大和証券の石月幸雄シニア為替ストラテジスト

経済指標や金融当局者発言を受けた米金利の動きを見ながらの展開。米四半期定例入札も需給面での懸念が弱まっており、日米金利差縮小によるドル安・円高の流れが続きそう8日の経常収支とともに発表される1月分の投資家主体別の対外証券投資の状況で「投資信託委託」がどれくらい買い越しているか、新NISA(少額投資非課税制度)の影響を確認したい買い越しがかなり増えていたらドル・円の下支え要因として意識される一方、不発だと日米金利差とドル・円の乖離(かいり)が維持できず、ドル安・円高の流れになる可能性

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作チーフ為替ストラテジスト

日米の中銀会合、米雇用統計を通過し新規材料が不足する週。ドル・円はあまり大きく動かないと思うが、リスクは下方向に傾いている需給的には日本企業が3月末をにらんだレパトリエーション(自国への資金回帰)の円買いに動きやすい時間帯パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は3月利下げの可能性は低いと発言したが、米金利上昇後だけに弱い指標に対する反応がシャープになりやすい。米地銀問題が出てきていることもドル・円下振れの反応が大きくなる一因にドル・円午後2時26分時点

週間予想

(ブルームバーグ為替レート予想モデル)

1ドル=144円13銭~148円45銭
1週間物予想変動率 8.6150%
1週間物リスクリバーサル 1.2625%の円コールオーバー

来週の主な予定

5日:1月の米ISM非製造業景況指数、米連邦準備制度理事会(FRB)が上級融資担当者調査を公表6日:昨年12月の毎月勤労統計、米3年国債入札、米地区連銀総裁が発言(クリーブランド、フィラデルフィアなど)7日:昨年12月の米貿易収支、米10年国債入札、クーグラーおよびボウマンFRB理事、リッチモンド連銀総裁らが講演8日:昨年12月の国際収支、米新規失業保険申請件数、米30年国債入札

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