しかも、体内でスパイク蛋白を産生する細胞は“ウイルス感染細胞”と見做され、自己の免疫細胞に攻撃されて殺される運命にある。この為、mRNAワクチンは“全身性の自己免疫疾患”を誘発する。人体には免疫反応の暴走を抑制する制御機構も存在し、これがmRNAワクチンによる病態を複雑にしている。mRNAワクチンでは“抗原原罪”と呼ばれる免疫病態が誘導され、頻回接種者では“オミクロン株対応型ワクチン”を接種しても“旧武漢型の抗ウイルス抗体”しか産生されなくなる。この為、2023年9月20日から接種開始されたオミクロンXBB対応型ワクチンでも“今では無用の旧武漢型抗体”しか誘導されない。mRNAワクチンを頻回接種すると、“IgG4”と呼ばれる抗炎症性抗体も産生され、これがスパイクに結合するとウイルス排除機構が阻害される。この様な免疫異常により、mRNAワクチン頻回接種者では帯状疱疹をはじめとする日和見感染症が増加する。『IgG4が産生されると失敗の証拠と判断され、ワクチンの開発や投与が中止される』のがワクチン学の常識である。

 ワクチン頻回接種者では全身の組織や細胞が自己免疫反応で攻撃され、人類が経験したこともない多様な複合病態が誘起される為、既存の医学知識ではワクチン後遺症の診断治療が困難となっている。その為、内科、外科、婦人科、小児科をはじめとする全医学分野の診療体系自体を再構築する必要がある。現在の緊急課題は「通常の医師がワクチン後遺症患者をマトモに診療する為に必要な最新の知識を共有する事」である。本研究会では、遺伝子ワクチン後遺症患者の最新情報をZOTERO(アルバニア語で“極める”の意)でホームページに公開し、全国の医療従事者に閲覧可能にしている。

 複雑な病態を併発するワクチン後遺症患者の診療には、その症状が遺伝子ワクチンに起因する事の証明が不可欠である。この確定診断には「血液や病巣組織でワクチン由来のスパイク蛋白を同定する事」が不可欠である。本研究会理事の村上康文東京理科大学名誉教授は「血液や病巣組織のスパイク蛋白とコロナウイルスのN-蛋白を同時に検出する特異的免疫染色法」を確立している。この方法を用いれば、患者の病態がワクチンに起因するかウイルス感染に起因するかを確定診断可能である。『スパイク蛋白陽性でN-蛋白陰性であればワクチン後遺症』と確定され、厚労省の審査委員会も誤魔化せなくなる。村上理事は「血中IgG4抗体の定量法」も確立しており、頻回接種者の複合病態がmRNAワクチン頻回接種に起因するか否かを判断可能である。これらの検査法を全国の医療従事者に提供し、ワクチン後遺症患者を最新医学で支援する予定である。2024年1月11日にこれらの情報を厚労省記者会見室でプレス発表すると同時に、翌日に同会場で記者会見予定の武見敬三厚労大臣に要望書として手渡している。厚労大臣の記者会見は「ワクチン有効性の捏造データーをはじめとする誤情報を流し続けて国民に深刻な被害を与えている加害者としての謝罪の言葉もなく、木で鼻を括った様な官僚的答弁」であった。しかし、馬鹿ではないので、己がこの薬害の加害者である事を自覚した仮面様表情から、事の深刻さだけは理解している様であった。この厚労大臣は日本医師会などから巨額の支援を受け、WHOのパンデミック条約や国際保健規則IHR改悪のフィクサー的人物でもある。やがてその確信犯的事実が被害国民の知るところとなり、審判が下る時が来るであろう。