比に大型巡視船5隻追加 日本の供与発表

 

追加供与されるのと同型の大型巡視船の前で記念撮影に応じる岸田首相(前列中央)ら=4日、マニラ(共同)

追加供与されるのと同型の大型巡視船の前で記念撮影に応じる岸田首相(前列中央)ら=4日、マニラ(共同)© KYODONEWS

 【マニラ共同】フィリピン運輸省は5日、沿岸警備隊が日本の資金提供で全長97メートルの大型巡視船5隻の追加供与を受けることになったと発表した。南シナ海で中国との対立が激化する中、円借款による追加供与を日本に要望していた。運輸省は「フィリピンの海上警備能力が一段と向上する」と強調した。

 マニラを訪問した岸田文雄首相は4日、フィリピン議会での演説で、これまで巡視船12隻を供与した実績を挙げ「日本は引き続きフィリピンの安全保障能力の向上に寄与し、地域の平和と安定に貢献する」と訴えた。

 バウティスタ運輸相は岸田氏の発言を歓迎し、沿岸警備隊の近代化を進めていくと表明した。