「スターリンク」、東京都が試験導入へ 衛星経由でWiFi利用も

 

朝日新聞デジタル

東京都のスターリンク試験導入のイメージ

 人工衛星を介した通信ネットワーク「スターリンク」を東京都が試験導入する。起業家イーロン・マスク氏が率いる米宇宙ベンチャー「スペースX」が手がける注目のサービス。災害などで地上の通信網が途絶えた時に、宇宙経由で代替できるか見極める。 【写真】災害時に強い公衆電話 あらためて知る使い方  スターリンクは、地上の専用アンテナが人工衛星から電波を受信し、ルーターを経由してインターネットに接続する仕組み。上空が開けていて電源が確保できていれば接続でき、スマートフォンやパソコンでWiFi(ワイファイ)などの通信が使える。ロシアの侵攻で通信網が攻撃を受けたウクライナで使われたことでも注目を集めた。  都は、今夏ごろに、大手キャリアなどの通信環境がない山間部と島嶼(とうしょ)部に1カ所ずつアンテナを設置。伊豆諸島を航行する船2隻にも置いて約1年間、試験運用する。新年度予算案に関連経費2億円を計上した。 ■注目のスターリンク 従来と何が違う?  スターリンクの国内向けサービスは、昨年12月にKDDIが法人向けに始めた。費用は端末代約43万円のほかに、固定式アンテナの利用料が月額約8万円、移設式なら同約16万円という。都が試験導入する法人向けアンテナは縦横50~60センチ、重さは付属品を含めて約20キロという。  同社によると、従来の衛星通信に使われる人工衛星は高度約3万6千キロの軌道にあるが、スターリンク用は同約550キロの低軌道に3千機以上あり、大容量の高速データ通信が可能。ただ、電波が遮られるビル群では設置場所が限られる可能性もあるという。