遅ればせながら、
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。


1月4日が仕事始めでしたが、その日帰宅して最初にテレビで目にしたニュースは、
貴乃花親方理事解任。
世間を賑わしてきた大相撲騒動も、これで一旦幕引き?ということになるのでしょうか。
大相撲を見なくなって久しいですが、11月からの約2カ月間、連日のように報道されれば、

いやでも気になります。
ただ、本来は傷害事件であるはずが、その実体解明が十分になされぬまま、

焦点が別の問題にずれてしまったことは、非常に残念でなりません。
 

そこで何があったのか、
何故起きたのか、
何故防げなかったのか、
起きた直後の対応はどうだったのか・・・
 

これらのことがきちんと解明されなければ、再発防止策などは立てられないと思うのですが、どうなんでしょうかね。

私が思うことは、ただ一つ、


いじめや暴力に寛容であってはならない
 

ということです。

今回の事件そのものは、傷害という刑事事件で、既に司法の判断も出ていますので、それについては何も言うつもりはありませんが、それ以外に事件の現場に居合わせた人のことについて考えてみると、


傷害事件が起きる前 ⇒ 貴ノ岩関に対するいじめ若しくはパワハラ、または恫喝
傷害事件の真っ最中 ⇒ 暴力行為の黙認、または容認
傷害事件が起きた後 ⇒ 暴力行為の隠蔽、または黙殺若しくは軽視
 

というところでしょうか。

貴乃花親方への処分は妥当なものなのかもしれせんが、この処分と比較すると、現場に居合わせた人に対する処分は、著しくバランスに欠いたもののような気がしてなりません。

そういえば、危機管理委員会の中間報告で、委員長が、
「そこですぐ貴ノ岩が『すみません』と謝ればその先に行かなかったと思われますが、貴ノ岩はそうせずに、にらみ返した上、謝罪もしなかった」
と発言していますが・・・
この人一体何者? 

なのでしょうか。

そもそも貴ノ岩関が、謝罪しなければならない程の礼を失する行為をしたのか?
謝罪がなければ、暴力行為に至ったとしても同情の余地があるのか?
暴力行為について安易に考えているのではないか?
被害者側の聴取が行われていない中で、このような認定をするのは、危機管理委員会には中立性が担保されているのか?
など、数々の疑問が沸いてきます。
 

再発防止のためには、各人が、暴力に対する意識を変え、行動規範を改めることが必要ですが、危機管理委員会の委員長がこんな発言をするようでは、どこまで本気に取り組むつもりなのか疑わしく思えます。
それよりも、こんな人が高等検察庁検事長をやっていたのかと思うと、この国の司法は大丈夫なのか?
と思いたくなります。

貴ノ岩関が、身体の傷だけでなく心の傷も癒やされ、

元気に土俵に戻られることを願っています。