以前より、コウの主治医から、「不安に逆らわないように」と指導されています。

OCDは、具体的な症状は様々だと思いますか、基本的には、不安を感じる(強迫観念)と、「不安感が消えない」「不安を解消するための行為(強迫行為)をする」「不安感が消えない」→「強迫行為をする」ということを延々と繰り返す病気です。

ということは、不安を感じないようにするか、不安感が自然に消えるようにすればよいわけです。

不安を感じないようにするにはどうするか。それは、あえて不安を感じるようなことをすることによって、それが実は不安なことではない、ということを認識させることです。あえて地雷を踏ませて、実は地雷ではないことを知ってもらうということでしょうか。この方法は曝露法と呼ばれています。

一方、不安感を自然に消すためにはどうするか。それは、不安を感じても、強迫行為をしないこと、すなわち、不安を感じても、それをそのまま受け入れて、不安を感じたままの状態にしておくということです。そうすれば、いつかは自然に不安感が消えていく。それが「不安に逆らわない」という意味だと思います。この方法は、反応妨害法と呼ばれています。

曝露法と反応妨害法を一緒にやること(曝露反応妨害法)が、効果的と言われていますが、曝露法で、何が地雷なのかわからなかったり、地雷がたくさんあったりすることがあるので、地雷を特定するのが難しかったり、特定するのに時間がかかったりします。

そこで、とりあえず、反応妨害法を試してみるということです。

このように言葉にすると簡単なようにも思えますが、実際は、言うは易し行うは難し、です。

不安を感じたままということは、その間、恐怖に苛まれるということなので、本人にとっても相当に勇気が必要なことですし、親にとっても本当に大丈夫なのかとか、うまくいかなかったらその後は・・とか、踏み込めずにいます。無理やりやらせることも避けたいですし。

そもそも、これが簡単にできれば、OCDで苦しむ人などいないと思いますので、容易にできることとは思ってはおりませんが・・・。

それでも、少しでも前に進もうと、本人も「(確認しなくても)いけそうな気がする」と言ったり、私も「今だけ確認やめてみようか」と促したり、チャレンジはしています。が、結局「無理!」と言って、なかなか実行までには至りません。

病状が良くなったときに、また、チャレンジさせるつもりでいます。


上記の曝露法、不安妨害法の説明は、私がそのように理解しているということで、正確ではないかもしれませんので、あしからず・・・。