2日目。
ずっと眠れないまま午前6時。
ラジオが流れ始め、看護師から状況確認を受ける。
「やっと時間感覚を取り戻せる」
と思った。
午前6時の確認は夜勤の女性看護師が行った。
足は自分の力で上がってきている。
腕は、右腕の動きがあまり良いとはいえず。
話しは少しろれつが回っていない状況ながら、
昨日、搬送された日に比べると話しやすい状況になっていた。
点滴投与が良かったのか。
ここで日勤担当者と交代。
午前8時朝食。
この日から車椅子に座って食事をすることにした。
ベッドから降り、点滴の坊に掴まり、車椅子と垂直になるようにゆっくり体を回転し、
座る。そして、足を踏み台に乗せる。
時間がかかった。。。
あまり食欲が出ないが、半分くらい食べることができた。
牛乳は好きなのだが、下る恐れが高いので、
と話すと、食べるヨーグルトに変更できることを聞き、
お願いした。
食事後、うがいをしてベッドに戻る。
ここから看護師チェックまで2時間弱。
逐一、看護師が様子を見に来ては記録用紙に記入。
担当看護師ではない人も逐次見に来る。
これがSCUの仕事なのか、と頼もしく感じた。
午前10時チェック。
少しろれつが消えた感じがする。
足は前回より動くようになっている。
腕は、前回よりは良くなっているが、
左に比べて右は少し窮屈な動きだった。
午後0時 昼食。
車椅子で食す。車椅子に乗るまでの過程は、
ずいぶんスムーズになってきていた。
そして、食事は完食。
精神的にも落ち着くことができているように感じた。
午後2時のチェックまで、看護師の動きや話しなどを聞いたりしていた。
ラジオは時間感覚をつかむ程度になっていた。
午後2時のチェック。
話しは大分良くなってきた。
右腕も麻痺がほとんどなくなり、自分の力で動かせるようになってきた。
足はほぼ問題なくなった。
午後6時の検査までは結構長く感じた。
看護師の休憩も入っているのだと思うが、
人数が減っていることで、動きが少なかった。
午後4時には夜勤看護師と合流し、ミーティングを行っていたので、
そこからは暇にならず看護師の仕事を見聞きすることができた。
午後6時のチェック。
話しはもう少しで戻るところまで来た。
腕・足も良い感じになっていた。
2日間での回復具合に、看護師の力をあらためて知った。
チェックの後の夕食。
車椅子へ移る過程もなれてきた。
そして食事も完食。
この日からお通じモ良くなってきた。
体調の変化がわかるようになってきたのはうれしい。
この日も睡眠導入剤を飲むことができないので、
眠れるかどうかの不安はあった。
午後9時。ラジオが消え、電気も一部以外は消える。
長い夜が始まった。
今日の夜勤も昨日の看護師と同じ。
昨日夜の経緯を知っているので、少し安心。
先日と同じで、眠れないまま午後10時・午前2時・午前6時のチェックを受ける。
ただ、看護師曰く「少しだけ寝ていたデータがあるよ」
と言われる。その時に睡眠時無呼吸症候群が発症されていたそうです。。。少し落ち込む。
3日目
午前6時のチェック後は午前8時までうとうとしていた。
そして幻を見た可能性もあった。
3日目日中の看護師の紹介。
幻で見た看護師とそっくり。
幻ではなかったのかな、それとも幻なのだろうか。
わからなかったが、紹介を受けたときはびっくりした事を覚えている。
午前8時朝食。
車椅子に座って食す。
動きは良くなっている。まだ点滴の坊に支えてもらうこともあるが、
躊躇なく動くことができるようになっていた。
食事は完食。
午前10時のチェック後、
場所の移動を命じられる。
しかし、一般病棟ではなく、同じSCUの別の場所。個室だった。
異動した後は、寝ているのも背中が痛いので、車椅子に座ったままで過ごす。
午後2時チェック
昼間担当の看護師からチェックを受ける。
そのとき、雑談の中で、珍しい苗字だったので、
聞いてみたところ、同じSCUに3人いることが判明。
ここまで2名の方は確認できていたが、もう一人は確認できなかった。(一般病棟に移った後、初日昼担当の方がその苗字だったことが本人との話でわかる)
チェックの後は風呂。
当然、動けないので、車椅子で運ばれ、風呂用のベッドに乗り移り、体・頭を洗ってもらう。動けないのだから仕方がない、と思っていたので、恥ずかしさはないです。
風呂が終わり一段落したら、
主治医と弟と状況の確認。
昼間の看護師が良い対応をしていただいたため、
スムーズに進めることができた。
軽い脳梗塞だったものの奥の細い血管に詰まっていることがわかった。
2週間くらいの乳品が必要と言うことになった。
状況確認が終わり、少し弟と話した後、
SCUに戻ると、部屋の移動する旨の連絡を受ける。
ただ、SCU6番から2番に移るだけ。
移った後は夕食。
完食できた。食欲は戻ってきたようである。
食後しばらくして、
部屋の移動が行われる旨の話を聞く。
その場所は、やっと一般病棟に移動することができた。
ただ、SCUの隣の部屋なので、まだ予断は許さないということか。
一般病棟に移動すると、看護師も一般病棟の看護師に変わった。、
睡眠導入剤はまだ認められないので、眠れない状況。
しかし、眠れない状況だったことも有、
SCUの緊急事態を聞くことができた。
帰ったはずの看護師2名が戻ってきた。
多分帰り支度を終えた後に戻ってきたのだと思うが、
靴の音も違っており、SCUの中に入らずに指示を出したり、動いたりしていた。
それが5時間くらい続いたと思います。
激しく、早く、的確に業務を行っていたのはとても敢闘した。
その後の清掃等も、一般病棟にいる私を含めた3名のコップを持って廊下の掃除を行っていたと感じた。
救急時の看護師の動きを聞くことができたのは、
とても貴重な事だと思っている。
緊急入院して3日目が終わる。