3わたしは、プライドの高い人間である。 最初に応援していた選手も、その次の選手も、その気があれば、相手の方からプライベートの領域まで入れてくれるものだと思っていた。 だから、自分の方から、プライベートまで踏み込むことは、一切しなかった。 自分から追いかけるなど、プライドが許さない。 プライドに触ることは、もうひとつ。 このわたしが、試合にも出られない選手を応援している、ということ。 これは耐え難く恥ずかしかった。