恋は 重病 僕のグローイングアップ | ザ☆コメディソング ショー

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シンガー”コメディ”ソングライター 
弱つよむのブログ。

恋をすると おかしくなる 恋は重病

中学1年生 僕は とてつもなく痛い男子だった
デブでバカで ”クルッパー”とあだ名がついたほど

クラスのマエ子(というあだ名)を好きになり
ある時 マエ子が 教室のドアを開けたら ドアが外れて倒れて
ガラスが割れた 

それを目撃した僕は  次の日から 朝早く登校し
マエ子が来ると 教室のドアを開けていた
正義のヒーロー気取りのバカである

思いが抑えきれなくなり
授業中に立ち上がり マエ子に向かって「好きです!」と叫んだ
教室中がどよめいた 
みんな心の中では ”そんなことわかってるよ”と思っていたろうが。

マエ子は 「ごめんなさい、ありがとう」 と。嫌がるでもなく
やさしく断って  教室中は 大笑い 先生まで 笑ってた。

僕は顔から火が出るどころではない ”もう死ぬしかない”
家に帰って どうやって死のうか考えてるうちに寝てしまう。

ところが このコトが 意外な展開を起こし
クラスメイトは 次々と寄ってきて「お前スゴイな」「度胸あるな」「先を越された」 称賛の嵐

なぜか バレンタインデーのチョコは たくさんもらうし
投票で学級委員長になってしまう

なかには「私あなたの事大っ嫌い!」と面と向かって言ってくる女子もいて 、、いわいる炎上したわけだ 

それでも まだ マエ子のコトが好きだった僕は
7月7日マエ子の誕生日に マエ子に電話して
オリオン通りがにぎわう ”七夕祭り” に誘う
「ちょっと用事があっていけない」 と断られた僕は
悪友のひろやすと2人 「銀河鉄道999」の映画をみて
オリオン通りのロッテリアで 残念会  

そこへ クラスの女子グループがやってきて 
ひろやすが また僕が ふられたコトを話す
女子の1人が 「ええ?!さっき マエ子 彼氏と 歩いてたよ!」 「彼氏がいたんだ!」「!ひどーい!」
なぜか マエ子が 悪者になってしまい プチ炎上

クラスでは 学期ごとに 席替えがあって
席の番号が書かれた紙を 箱から 取っていく方式だったのだが
マエ子の隣の席になった男が 必ず
「マエ子の隣になったから お前に譲るわ」
と 紙を交換してくるので
中学3年間  僕はいつもマエ子の隣だった

クラスメイトも先生も 僕に何か頼みたいときは
マエ子を通して お願いしてきた 
僕が ぜったい断らないからだ
屋上に 誰かがしたウンコを掃除しなきゃいけない
のは とてつもなく嫌だったが マエ子の頼みならしょうがない

マエ子は 佐久間レイにちょっと似た感じ で
中学生で すでにデザインの専門学校に通っていた 
彼氏はそのデザイン学校の大学生だった
僕の辞書に 勝手に 凄くカッコいい
dictionaryのロゴを 書いたりした
今考えても とても大人だった 

毎年 7月7日は 僕がマエ子に告白して振られるのが
イベントになって ロッテリアでの残念会は 続いた

3回目 中学3年のときは内緒の彼女もいたけど
みんな 盛り上がるから やっていた
失恋は エンターテインメントなのだ

マエ子とはつきあうことはモチロンなかったけど
高校生になってからも たまに 電話した
迷惑かけたことをあやまると
「おもしろかったし 実は ちょっと精神的に助けられることが
あったよ」
マエ子には かなわない

今だと ストーカーだの キモーイ
で終わっちゃうだろうけど
当時は 失恋キャラに 寛容だったね