「話す時に口が歪む・口が曲がる」「唇の上下の位置がずれている」「鼻のラインと顎先がずれている」「歯がしっかり噛み合っていない」「顔の大きさが左右で違う」など、顔の歪みや左右のバランスの崩れが気になるという悩みを感じている人は少なくありません。

 

人間の顔は完全な左右対称ということはほぼなく、どんな人でも少しは顔が非対称になっていることがほとんどです。
しかし、悪い癖などが原因で顔に歪みが生じている場合、放置すると悪化してしまう可能性も。
顔の歪みや口元の歪みによって、口が開けにくくなる、顎の関節に痛みが起こる、顎関節症につながることもあります。

 

ここからは、顔や口元の歪み、顔が左右非対称(アシンメトリー)になる原因について解説します。

 

【加齢による筋力低下・組織の萎縮や弛緩】

 

加齢も、顔に歪みが起こる原因の一つです。

 

加齢に伴い、顔の筋肉量の低下、骨の萎縮、皮下脂肪の移動などが起こりますが、これらの変化は左右非対称に生じるため、顔の歪みとなって現れることも。

 

目を見開く、眉を持ち上げる、口元を動かすなど顔の表情をつくるときに使われる表情筋の衰えによって、目や口、眉などのパーツがずれてしまうこともあります。

 

年を重ねることで起こるたるみも、顔の歪みに影響する要素の一つです。