「話す時に口が歪む・口が曲がる」「唇の上下の位置がずれている」「鼻のラインと顎先がずれている」「歯がしっかり噛み合っていない」「顔の大きさが左右で違う」など、顔の歪みや左右のバランスの崩れが気になるという悩みを感じている人は少なくありません。

 

人間の顔は完全な左右対称ということはほぼなく、どんな人でも少しは顔が非対称になっていることがほとんどです。
しかし、悪い癖などが原因で顔に歪みが生じている場合、放置すると悪化してしまう可能性も。
顔の歪みや口元の歪みによって、口が開けにくくなる、顎の関節に痛みが起こる、顎関節症につながることもあります。

 

ここからは、顔や口元の歪み、顔が左右非対称(アシンメトリー)になる原因について解説します。

 

【歯並び・かみ合わせが悪い】
歯並びや噛み合わせが悪いと、正しく噛めず、顎関節や筋肉に余計な負担をかけてしまいます。
噛み方に偏りも出るため、顔の筋肉の付き方のバランスが崩れ、顔の歪みの原因に。
表情筋のバランスが悪くなると、眉の高さ、目の大きさ、ほうれい線の出方、頬骨の高さ、エラの張りなどに左右差が出てきます。
また、歯並びが悪い、顎にズレがある、虫歯や歯の欠損など口腔内や口元にトラブルがあると、噛み合わせが悪くなります。
顎関節症も、顔の歪みに影響する要素の一つです。
顎関節症の発症にはさまざまな原因が関係しており、複数の原因が絡み合って起こることが多いことが特徴。
顎関節症ではない人も、顔の歪みがあると、発症するリスクが高まってしまうため注意が必要です。