ATPが合成される過程には、主に3つの合成機構があります。

1つ目は、「ATP-CP系」と呼ばれるもの。
体内の「クレアチンリン酸」という物質が、
「クレアチン」と「リン酸」に分解され、
このリン酸が組織内のADPと結びついて
ATPを再合成する回路です。

2つ目は、「解糖系」。
グリコーゲンが代謝される中でピルビン酸という
物質に変化します。
その過程でATPが合成されます。

3つ目は、「TCA回路(クエン酸回路)」と
呼ばれるもの。
「ATP-CP系」と「解糖系」のATP合成は、
筋肉の細胞質内で行われますが、
TCA回路は、細胞質内にある小器官
「ミトコンドリア」の中で行われます。

これら3つのシステムは、
同時に機能していますが、
運動の強度によってメインで働く
システムが変化します。