能作
7日、富山県総合デザインセンターでお話しを伺った、同じ高岡市オフィイスパーク内にある『能作 本社工場』に伺いました。
富山県高岡市は銅合金の鋳物の産地として、全国トップシェアを誇ります。高岡銅器の歴史は古く、1611(慶長16)年加賀藩主前田利長が、鋳物工場を開設したことから始まります。400年の歴史を誇り、日本の伝統的工芸品に指定されています。
能作は大正5(1916)年、富山県高岡の地で創業し、仏具や茶具、花器等の鋳物の製造を開始されました。紆余曲折があったことと思いますが、2007(平成19)年、富山県総合デザインセンターのワークショップで、小野里奈さんがデザインし、後に商品化された曲げて使う器、錫100%の「KAGO」が大ヒットされます。
鋳物とは、熱して液体にした金属材料を型に流し込み、冷やして目的の形状にしたものです。館内には、これまでに製造された鋳物の型が、丁寧に陳列されていました。ある意味、とても壮大です。
能作の製品は、1つひとつ職人さんの手で作られるとお聞きしています。紹介・販売されている作品を鑑賞しながら、感慨深く思いました。